バードウォッチング・クルーズ2    バイビー・バット

 だんだん川幅が狭くなってきて、浅瀬を避けながらボートは進むので、両側の木が頭上に覆い被さってくるところもある。頭上の枝でCommon Green Tree Snakeというアオダイショウに似た雰囲気のヘビが休んでいる。

 二種のカワセミが時々川岸に姿を見せる。ルリミツユビカワセミは頭から背中は瑠璃色お腹はオレンジ色の美しい鳥、モリショウビンはシンプルに瑠璃色と白のカワセミだ。お腹が鮮やかな黄色のYellow-ballied Sunbirdがキョキョキョチョチョチョチョと早口で鳴く。熱帯らしく鮮やかな鳥が多い。

メガネオオコウモリのコロニー マングローブの林にさしかかると、突如騒がしくなった。この木にもその木にもどの木にもオオコウモリがとまっているのだ。コロニーの昼間の休憩所である。体の手入れをしているもの、飛び回っているもの、パタパタ翼で体をあおいでいるもの、などなど数千から万の単位だろうか、クリスさんは船をとめて、夕方飛び立つところはなかなかすばらしいことや、陸から回っていった場合どの位置にあたるかを教えてくれる。赤ちゃんを連れた個体がいる。突然一群が飛び立った。赤ちゃんコウモリも一緒になって飛ぶ。「赤ちゃんコウモリの初めての飛行かもしれません。」と言ったときのクリスさんの発音が、はっきりと「バイビーバット」と聞こえたので、「おお、これぞStrine(オーストラリア英語)」と内心思った。クリスさんはクルーズの間、われわれにいろいろとコウモリの話などをしてくれるのだが、どうも聞きとり難かったのはやはり・・・

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