ムササビvsアオバズク

玉原からの帰り、関越道路の前方で事故があって、みるみるうちに「高坂−鶴ヶ島100分」というとんでもない数字が電光掲示板に出てきたので、東松山インターで降りて飯能市の能仁寺へ寄り道した。(注:高坂−鶴ヶ島は5kmほど)
6時55分ホトトギスが鳴きながら飛んでいく。
7時13分アオバズクが目の前の木に一羽飛んで来た。声からすると、境内に少なくとも3羽はいるようだ。
7時43分駐車場でクルルルルルルとムササビの声がした。これもまた三頭以上いるようで、あちこちから声がする。
8時17分、目の前のスギの木に、黒い影が二つ飛んできた。先を飛んだのは、幹に垂直に止まったようすからしてムササビと思われる。すぐあとを追いかけるように飛んできてそのムササビの前で威嚇するように翼を広げたのは、アオバズクだろうか、方向転換して数十メートル向こうのスギの木に戻っていった。幹の斜め後ろ側で起こったことなので、何が起きたのかよくわからなかったが、怒ったアオバズクがムササビを追いかけてきて威嚇したように見えた。いったいいかなるドラマが一羽と一頭の間にはあったのだろうか。

能仁寺は、天覧山の麓にあり、室町時代に開創された由緒あるお寺で、境内にはスギやカエデの大きな木があり、なかなか趣があるいいところである。

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