地震と津波警報   

 5月4日朝8:30ころ地震があった。ものが落ちてくる心配はないけど、けっこう揺れ、長く続いた。

 テレビをつけると震源地は石垣島東南沖で、マグニチュード7.7だとか。十何年ぶりだったか、かなり大きな地震らしい。津波警報が沖縄周辺全域に出た。注意報は日本南半分かなり広くに出ている。第一波の到達予想時刻は西表が8:50ころ石垣が9:00頃。テレビでは石垣島で住民が車に乗って高台に避難するようすが映し出されているけれど、小浜島では何の動きも感じられない。なんとなくこちらものんびりして、窓から海が見えるので「津波が見えるかな〜」ってな感じでのんびり見ていると、9時頃サイレンと共に防災無線が入った。「津波警報が出ています。島民の皆さんは、高いところに避難しましょう。」しかし、テレビによれば、既に津波第一波の到達時間なんだけどな〜。ほんとに来てたらどうするんだろう。なんとものんびりした防災無線である。高い所っていってもこの島は標高99mの大岳以外はあまりないし。結局津波は石垣島で10cm以下のがきただけのようだ。連絡船も全て普通に動いているし、ちっとも緊迫感がなく、まだ警報が解除される前に遊びに行ってしまったのだが、テレビでは全国的に繰り返し報道され、心配した義父が、宿に電話をかけて安否を問い合わせてきたとのことである。

 しかし1771年の明和の大津波ではかなりの被害があって、石垣に320人移住させられたという記録があるので、やはり大津波があると高台の少ないこの島はかなりの被害がでそうではある。その時の記録では

>震源地は八重山諸島の南東沖、津波は石垣島をはじめとする八重山諸島およびその北方
>の宮古諸島を襲い、八重山諸島で亡くなった人約9300人、宮古島では約2500人
>にものぼる未曾有の大災害で、古文書の記録によると津波の高さは石垣島で最高約85
>mにまでのぼり、世界最大の値として「ギネスブック」にも載っている(40mという
>説もあります)。地震の規模はマグニチュード7.8と推定され、これまでの気象庁の
>報告(マグニチュード7.4)を大きく上回る。(シリーズ沖縄の自然3 琉球列島の地形)

ということで、40mと85mのひらきはありますけど、もしこれに匹敵する津波が襲っていたら小浜島の大部分は沈んでしまいますね。周囲の島を見渡しても、西表と石垣はけっこう山がありますが(しかし集落はみんな低いところにある)あとは平らな島ばかりで、大きな津波が来たら島全体がかぶりそうな地形です。地震の規模から言うと今回もこれに匹敵するわけですから、何事もなくてよかった。しかし大岳の頂上って、500人の島民と観光客が避難できるほど広くなかったなあ。

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