餌付いたニワトリ状態の希少種

到着すると、島の紹介と注意事項が説明される。

道から外れてはいけない。ゴミは持ち帰る。鳥に餌をやってはいけない。なでたりして触ってはいけない。

人慣れした珍鳥タカヘ説明している目の前で、タカヘに餌をやっている人がいる。

この島はSupporters of Tiritiri Matangi Inc.というボランティア団体が植生回復の植林をし、道や道標が整備し、観光客にガイドウォークを行っていて、今回の船にも10人近くメンバーが同乗していた。そのお一人の年輩の女性が、船着き場周辺をうろうろしている一羽のタカヘに餌をあげているのだ。

タカヘもこの女性をしっかり覚えていて、帰りのに皆が集まったときにも、この女性が船着き場にくるのをめざとく見つけて、すっとんでいって餌をねだっていた。"He knows me."と私たちに向かって嬉しそうにいってたけど、「餌をやるな」という注意事項が、説得力にかける。

ベルバード用の砂糖水のフィーダー花蜜食のニュージーランドミツスイには、砂糖水を入れたフィーダーがあって、植生が回復するまではフィーダーが必要と書いてあったけど、草食性のタカヘに餌をやる必要はないと思うが・・・島の灯台と売店がある周辺は、草食性のタカヘやセイケイのために草原のままにしてあるようだし。

ちなみにフィーダーの金網は、もっと大柄なエリマキミツスイが入らないためのものといっていたけど、一生懸命くちばしをつっこんで、ちゃっかり飲んでいたエリマキミツスイもいた。(左下)
ニュージーランドミツスイ用のフィーダーにエリマキミツスイが来る

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