コウモリ洞へ

 今日はココポ最後の日だ。午前中駆け足でラバウルとその手前のバージェストンネルを見学するはずなのだが、朝から大雨である。

 出発予定の8時半には雨は上がって晴れてきた。ホテルの入り口で待っているとマータさんが通りかかってどこにいくのかと聞くので「ラバウルに行く」というと○○(いつものドライバーの名)が連れて行くのかと聞かれる。彼はこれから車を洗いに行くのだそうだ。昨夜フロントに話をしておいたにもかかわらず、通じていない。ここのフロントはボーイさんやらメイドさんやらが交代で担当して、担当者が代わると全く話が通じてないことがしばしばある。

 結局9時10分くらいに別のドライバーの運転で出発する。まずはラバウルとの中間地点のブルーラグーンというあたりで車を止める。日本軍の掘ったトンネルがこのあたりにはたくさんある。パプアニューギニアは小コウモリの天国でもあるので、時間があったら小コウモリもじっくり探してみたいところだ。海岸にはクレーン船の残骸がある。

バージェストンネル 9時40分、バージェストンネルにつく。個人の敷地を通って入り口にたどりつく。ここの家に人に入場料を払うと鍵をあけてくれる。入り口近くをイワツバメの仲間が飛び交っている。洞窟の天井のへこみに草を運んで巣を作っている。

 トンネルには船が縦に5隻入っている。2隻目の左側に観覧用の通路があって、階段を数段上った高さを歩けるようになっていて朽ちかけた船が上から見下ろせる。通路の行き止まりから3隻目が見える。バットディテクターには55KHZくらいのCF音と150KHZの弱いキュルキュルという音が入る。懐中電灯を付けてみると、たくさんの小コウモリが飛び交っていたり天井に止まっている。さらに大きいのが奥の方の壁にとまっている。ルーセットオオコウモリのようだ。もっとじっくり見たいが時間がない。

前のページへ次のページへ

パプアニューギニア紀行の目次へ