オオコウモリの町マダン

 飛行機が止まってドアが開いたが、降りない乗客もけっこういるので、どうやらここは経由地らしい。念のためにスチュワーデスに聞いてみると、マダンは次だという。トクア空港では「マダン」と呼びかけていたのだが、この飛行機はパプアニューギニア国内をバスのようにあちこち循環するらしい。一休みしたパイロットが戻ってきて離陸。30分ほどのフライトでマダン空港に着陸した。

 送迎車でホテルに行く途中、あちこちでオオコウモリが飛ぶのが見える。モクマオウの木にオオコウモリが鈴なりになっているのも時々見られる。町中がオオコウモリだらけである。このへんにいるのはオーストラリアのクイーンズランド州にも生息しているメガネオオコウモリである。

ホテルの庭にオオコウモリのコロニーが 今度のマダンリゾートホテルは、レストランが何軒かとプールもある。ココポビレッジリゾートよりはだいぶハイカラで、お客さんはダイバーの日本人とオーストラリアからの観光客が多いようだ。レストランのメニューをのぞいてみたが、メインディッシュは30キナ以上する要するに普通のリゾートホテルである。

 何よりも嬉しいのは、ホテルの中庭の植え込みに、メガネオオコウモリの30頭くらいのコロニーがあるのだ。オオコウモリつきのホテルである。着いたのは夕方16時で、まだ明るい。みんな静かに眠っている。

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