洞窟コウモリツアーへ出発

 受付に午後2時集合する。いろいろなツアーが同じ時間に出発するようで、玄関前に車が何台もとまっている。現地のツアーコンダクターに、しばらくロビーで待てといわれる。すると日本人のカップルがやってきて、ほんとうは南部の戦跡ツアーに申し込んだのに、先ほどのツアーコンダクターに洞窟へ行けと言われたという。

 われわれ以外の日本人客は添乗員が仕切っているツアー参加者なのだが、この女性添乗員がやってきてカップルから事情を聞くと、フロントに交渉を始めた。先ほどの現地人ツアーコンダクターは白人の一団をパジェロに乗せて南部戦跡巡りに出発してしまったのだが、電話で呼び出して強い口調でなにやら命令している。戻ってこの日本人カップルを乗せていくようにいってるらしい。結局その車が戻ってきて、ぎゅうぎゅう詰めになってパジェロは再出発、添乗員も蝶を見に行くグループについていった。

 30分遅れで我々二人だけがJASONという若いツアーガイドの運転で立派なマイクロバスで出発することになった。しかし行ってみてわかったのだが、通常のコウモリ洞窟は雨期で水が腰のあたりまであるため、山道をかなり上り下りしたところにある別の洞窟を案内してもらい、JASON氏が何回か私に向かって大丈夫かときいたくらい、結構ハードなツアーであった。観光ツアーのつもりでやってきた人たちと一緒だったら、帰りましょうと言わざるを得なかっただろう。

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