13 セクシーなヤシの木

 プララン島は今回、クーザンへの乗り継ぎとして、ほんの行きと帰りに1時間ずつほど滞在しただけだが、ほんとうはここも面白い固有種がいろいろいるので、いつかもう一度じっくり見たいところだ。

 プララン島とキュリーズ島に自生するココデメールという椰子(双子椰子ともいう)は雌雄別個体だ。オスのココデメールは褐色の長い尾状花序をつけ、どことなくpenisを連想させる・・・かな?表面には黄色い小さな花が一面に咲く。メスのココデメールは世界一大きな種をつける。この実は真ん中にくびれがあって二つの部分からなるが、まるで女性のお尻にそっくり。メスのココデメールが実を付けるまでには25年もかかり、完全に成長するには200年ほどかかるそうだ。このココデメールの数十mになる大きな木が、バリデマイ国立公園にはたくさん生えているのだが、時間がなくてほんの入口周辺を歩いただけだった。

 実はこのオスとメスのココデメールは夜中に密かにデートをするのだが、それを見た人は、これまたこの島の固有種ウスズミインコ BLACK PARROTに姿を変えられてしまうという伝説がある。バリ・デ・マイ国立公園には、至るところに双子椰子が生えている

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