上流階級の社交場

シンガポールは罰金社会  ブキ・ティマ保護区の駐車場に戻る。サルがさっきよりだいぶ増えた。「サルに餌を与えると罰金」立て看板が立っている。ずっと見ていても、確かに餌を与える人は一人もいない。ゴミ箱の蓋が重くて内側にスライドがあるのも、たぶんサルよけだろう。シンガポールでは、ゴミを捨てても公共の場で飲み食いしても罰金というのは有名だが、さすがにゴミは少ない。もっとも保護区内の山道のような人目に付かないところには多少ゴミがあったが。

 ふと後ろを振り向くと、サルが一頭、ベンチの背に置いた蚊よけスプレーを興味深そうにまじまじと眺めていた。そろそろ蚊が多くなる時間帯だ。もっていかれたらたいへんな目に遭うところだった。

 夕方のジョギングに、次々に車に乗って中国系の人たちが集まってきた。それもボルボやベンツやBMWなどの高級車が多く、お互いに知り合いらしくあちこちで挨拶を交わしている。ここは社会的に成功した人たちの社交場のようなものだろうか。

 19:25 駐車場上空を小コウモリが何頭も飛ぶ。アブラコウモリのようなフツフツフツという音がかすかに聞こえた。

 19:35 ビジターセンターの職員に、「何をしているのか」と尋ねられる。Flying foxが見たいのだというと、Flying Lemurなら毎晩9時頃、ビジターセンターの上を飛ぶよという。非常に大きく、木から木へととぶところが見られる言う。Flying Lemur(ヒヨケザル)なんと!!!オオコウモリ時間をそろそろ過ぎたので、帰ろうかと思っていたのだが、これはぜひ見ていかねば。

前のページに戻る次のページに進む

シンガポール旅行の目次へ

 オオコウモリ旅行のトップページに戻る