真夏の熱帯へ

空港の風景 最初他の旅行を考えていたせいもあって、飛行機の予約は出遅れた。暮れのこの時期ではキャンセル待ちも無理かもしれませんよ。とJTBに言われたのだが、実際の飛行機の搭乗率は8割くらいで空いている席もあった。12月31日に日本からフランスへ向かった知人の話では、飛行機はガラガラだったそうだ。皆Y2Kを恐れて海外旅行を控えたのだろうか。ちなみに最初のケアンズ2泊と北部のデインツリーというところのベッド&ブレックファスト(以下B&B)4泊までは日本からFAXやメールを通じて予約しておいたが、すんなり予約できたので、旅の後半は未定のままである。どっちみち日本人観光客の行かないような安い宿しか泊まらないからなんとかなるだろうという予想である。
 成田空港で両替する。オーストラリアドルは、現金だと1$=78.29円 トラベラーズチェックだと1$=68.29円 しかしトラベラーズチェックは現地の銀行で額面どおりに現金化できたので(町の両替屋だと5%手数料を取られる)トラベラーズチェックの方がお薦めである。

 10年以上前に生徒を引率して見た「レインマン」という映画の中で、自閉症の男性を演じたダスティンホフマンが、飛行機を怖がって空港でパニックを起こしながら、「カンタスは無事故だ、カンタスは無事故だ」といってたのが妙に印象に残っているのだが、その頃カンタスがどこの国の航空会社だか知らなかったし、まさか自分がオーストラリアに行くことになろうとは思いも寄らなかった。そのカンタスQF60便はJALと共同運航でJAL767便でもある(よくわからんが、同じ飛行機に二つの名前があるようだ)夜の20:15に出発して日本の翌朝3:15(現地時間4:15)にケアンズ到着である。時差がほとんどないのはありがたいが、ちょっと近すぎて寝たりない。

 ホテルのチェックインには早すぎるので、空港で朝ご飯を食べながら6時頃まで時間をつぶす。ここは熱帯の夏(雨期)である。湿度が高く空港ビルから出ると空気がむっとする。しばらく外を眺めていると、チモールメガネコウライウグイス、カバイロハッカ、イエスズメ、モリツバメ、カノコバト、ヨコフリオウギビタキなどが次々やって来た。上空をクロトキが飛んで行く。

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