ケアンズ直行便は成田空港と関西国際空港からJet Starが就航している。2025年7月31日成田からの飛行機は満員、予定通り8月1日の早朝4時半にケアンズに到着。同じ日関空から来るはずの参加者3人は、機材不具合でなんと飛行機が飛ばなかったという。
7時にバジェットレンタカーのカウンターが空いて車を借りる。
まずはケアンズ・ボタニック・ガーデンズへ。森の中をオーストラリアツカツクリMegapodius reinwardtやヤブツカツクリAlectura lathamiが地面を掘りながら歩き回っている。オーストラリアツカツクリは三角頭とわれわれは呼んでいるのだが、オーストラリア北部沿岸にしか分布していないので久しぶりの遭遇だ。
その他ハチクイMerops ornatus、キバタンCacatua galerita、メガネコウライウグイスSphecotheres vieilloti、ゴシキセイガイインコTrichoglossus moluccanusなどいろいろ飛び交う。
道を渡って池のあるCentenary Lakes Nature Play Spaceの方へ行くとオーストラリアヘビウAnhinga novaehollandiaeやミナミクロヒメウPhalacrocorax sulcirostrisがいる。マミジロカルガモAnas superciliosaが泳いでいる。ダイサギArdea albaもいた。すれ違った人が、公園の外の道の向こうに塔が立っていて、ミサゴPandion haliaetusが営巣していると教えてくれた。われわれの双眼鏡を見てバードウォッチャーだと判断したのだろう。いってみると確かに携帯の塔の上に、大きな巣があってミサゴが座っていた。
植物園には昔行ったときにはなかったりっぱなビジターセンターができていた。
売店でオオコウモリの絵本を買う。
カフェもあってバラマンディバーガー(左)をお昼に食べた。バラマンディのメニューを見るとオーストラリア北部に来たという気分になる。
いったんモーテルにチェックイン後、事前にケアンズ在住の知人からメガネオオコウモリPteropus conspicillatusのコロニーがあると情報を得ていた市内のJohn Egan Parkへ行ってみる。線路と小川に挟まれた背の高い木立がたくさんある住宅地の中の50m×200mほどの細長い緑地である。ちょうど出巣前のぐっすり寝ている時間帯で静かだったが、けっこうたくさんの個体が中程の木々にぶら下がっている。翌日同行者が出巣をカウントしたところ3800頭以上いたようだ。ただし他の会議参加者からの情報ではこの後ろのキャラバンパークにもコロニーがあるようだからそちらからの出巣個体も混じっているかもしれない。
18時過ぎから樹冠の上や木立の中を飛ぶ個体がちらほら現れ、18時10分くらいから飛び始める。町の上や海岸の方へ飛んで行く個体が多い。出巣が一段落した18時半過ぎに街中を歩いてみる。Munro
Martin Parklandsという公園は夜は18時半で閉まるので入れないが、フェンスのすぐ内側に実をたくさんつけたマンゴーの木があり、メガネオオコウモリがたくさんあつまってにぎやかだ。しばらく撮影する。実をつけたマンゴーの木は町のあちこちにあるのだが、その後もこの木にだけ20頭くらいのコウモリが毎晩集まっていて採餌をしている。
街中ではあちこちでオーストラリアイシチドリを見かける。この鳥を初めて見たのは2006年にクイーンズランド州ユンゲラの山の中にあるキャラバンパークで、夜霧の中を戻ってきたときに見つけた2羽が最初なので山の鳥かと思っていたら、その後マグネティック島では住宅地に普通にいた。ここケアンズでは夜になると普通に歩道や公園を歩いているし、車道を横切っていることもある。完全に町の鳥だ。昼間見かけることもある。
Bats & Trees Society of Cairnsという団体のホームページにAnderson Street Conservation
Parkにもコロニーがあるように書いてあったので翌8月2日午前中に行ってみた。オオコウモリに関する看板が立っていて、かつてはコロニーがあったようだが、現在は1頭も見かけなかった。
John Eagan Parkもさほど遠くないのでまわってみると、明るい昼間の光の中のメガネオオコウモリを見ることができた。クロオオコウモリも1頭混じっている。シロハラウミワシIcthyophaga leucogasterがゆったりと空を飛んでいったかと思うと、インコ二羽にモビングされているタカもいる。トビMilvus migransも空を舞っている。ムギワラトキThreskiornis spinicollisやズグロトサカゲリVanellus milesも完全に町の鳥だ。足元はヒヨドリくらいの大きさのオーストラリアチョウショウバトGeopelia placidaがうろちょろと歩き回る。イエスズメも至る所で見かける。
明後日からのコウモリ会議は、会場のコンベンションセンターは歩いて行ける距離なので、車はいらない。ただ今日は夕方までできれば車が使いたかったけれど、土曜日でレンタカー屋が12時までしか開いてないので、ガソリンを入れて返却に行く。借りたのは空港だが、バジェットレンタカーは宿の側にも営業所がある。こちらに返すように予約をしてある。
午後もJohn Eagan Parkのコロニーへ。線路際のマンゴーの木にたくさんメガネオオコウモリがぶら下がっているところへ、真下に行ったら驚いて大騒ぎになった。枝が折れるようなけっこう大きい音がしてオオコウモリは大騒ぎになった。
コロニー脇の線路は観光地キュランダに行く列車が一日2往復走るのだが、ちょうどコロニーにいるときに通った。踏切は警報が鳴るわけではなく、遮断機があるわけでもなく列車自身が頻繁に警笛を鳴らすのを聞いて、通る車や人は判断するしかない。

18:10 ポツンポツンと飛ぶ個体がいる
18:20 続々と飛び出す18:45になってもまだ飛び出すメガネオオコウモリがいるが、ピークは過ぎたようだ。