オーストラリアにはコウモリ観察できる場所もいろいろある。コウモリに特化した野生動物救護施設もある。International Bat Research
Conferenceに伴う現地視察フィールドトリップは近隣のコウモリ観察地などを訪れる日帰り旅行の他パプアニューギニアやバヌアツなど近隣の海外にコウモリ旅行に行くものも含めていくつもある。
まずは会議前の8月3日に行われたトルガバットホスピタルへの半日旅行。会場のケアンズ・コンベンションセンター裏に8時半に集合したのはスタッフも入れて60人ほど。大きめのバスと小さめのバスの2台に分かれて集合である。10時過ぎに到着して、説明を受ける。
このあたりには噛まれると神経がやられてしまう毒をもっているダニがいて、このあたりのアサトン高原に塒をとるメガネオオコウモリも、このダニにやられて死んでしまう個体がたくさんいる。ここはダニで親を亡くして孤児になった子コウモリや、鉄条網にひっかかって翼を怪我したメガネオオコウモリや牧場の有刺鉄線に絡まったオーストラリアオオコウモリの保護、治療をして自然に帰す施設である。2000年と2006年(https://fruitbat.seesaa.net/article/200609article_66.html ,https://fruitbat.seesaa.net/article/200610article_2.html)に訪れたことがあるが、その頃よりも施設も立派になった。
ダニのシーズンは10月からで、メガネオオコウモリの出産とも重なるので、感染した成獣の他、孤児になった幼獣も保護されて忙しい。ボランティアが泊まりがけで世話をするはずである。今は幸いにオフシーズンである。
大きな飛翔ケージにはたくさんのメガネオオコウモリが保護されている。
それ以外にもロビンソンテングフルーツコウモリNyctimene robinsoni3頭シタナガフルーツコウモリMacroglossus minimusの小型オオコウモリ、鉄条網にひっかかって怪我をしたハチマキカグラコウモリHipposideros diademaのほか、キバラツームコウモリSaccolaimus flaviventris、オヒキコウモリの仲間など食虫コウモリも保護されていた。
コウモリグッズを扱う売店もあってみんな行列をつくって購入したおかげで、予定より遅れて11時50分頃帰途に向かう。
途中ユンガバラYungaburraという町の近くにあるPeterson Creek Wildlife Botanical Walking Trackというところに立ち寄る。カモノハシが生息している池でしばらく待つが、あいにく姿を見せてくれなかった。メガネオオコウモリのコロニーもあるのだが、樹高が高くて今ひとつ見づらい。一時間ほど滞在していったんほとんどの人がバスに戻って座ったところで、すぐ近くにカオグロキノボリカンガルーDendrolagus lumholtzi発見。全員外に出てしばらく観察する。
予定では14時に出発地のコンベンションセンターに戻るはずだったが一時間近く遅れて帰り着いた。このあと会議の受付と歓迎パーティがあるはずだが、受付は会議の始まる明朝でもできるので、今夜もJohn Egan Parkのメガネオオコウモリのコロニーを見に行き、出巣したあとは街中を飛ぶ様子を見たり、採餌場所のMunro Martin Parklandsで観察する。