International Bat Research Conference

8月4日から8月8日までの5日間は、コウモリを対象にした生態、行動、音声、系統分類、感染症など様々な分野の口頭発表、ポスター発表が毎日行われる。参加者は600人を少し越える。日本からも我々以外にも何人か参加している。


さすがにオオコウモリの生息地オーストラリアだけあって、オオコウモリの発表もたくさんある。

毎日夕方17時頃までかかるので、終了後会場近くの海辺の繁華街あたりでメガネオオコウモリを探す。参加者に教えてもらって、港を見渡す18時20分頃にはねぐらがある町の後ろの方からパラパラと飛んでくる。会場の前も時々飛ぶ。世界中のコウモリ学者が集まって、コウモリの話をしていることを知っているのだろうか。にぎやかな街中の木にもけっこうメガネオオコウモリが採餌に来ている。ゴシキセイガイインコも煌々と街灯やお店の明かりで照らされる街中の分離帯の木にねぐらがあり、夜遅くまで鳴き交わしている。

8月5日は発表が終了した後、20kmほど北にあるキャターナ・ウェットランズCattana Wetlandsへコウモリ観察のフィールドトリップである。17時に会場前を2台のバスで出発、参加者は60人くらいだろうか。30分ほどで到着。

キャッターナ・ウェットランズは80ヘクタールの自然保護公園で元々はサトウキビ農園、その後砂採掘場として利用されているときに淡水・塩水の人工湖がいくつかつくられ、残存していた低地熱帯雨林に更に在来植物を植樹したものである。バスを降りて遊歩道の入り口でそんな話が公園のボランティアからあり、一番大きいジャバルー・レイクJabiru Lakeを4分の一ほど歩いたところでサンドイッチやフルーツや飲み物の夕食がでる。薄暗くなってくるとメガネオオコウモリかと思われるオオコウモリや、種類はわからないが小型のコウモリも飛ぶ。



水面をトサカレンカクIrediparra gallinaceaが歩き、ノドグロカイツブリTachybaptus novaehollandiaが泳いでいる。参加者が懐中電灯で水面を照らすとキスイワニCrocodylus porosusの目が赤く光る。森の木にかけた巣箱にフクロモモンガPetaurus brevicepsが入っている様子を監視カメラで見せてもらう。


会期中の8月6日の午後、John Egan Parkへ行ってみたらオオコウモリが1頭もいない。Whovaというアプリケーションを使った会議の情報交換場所で聞いてみたら、すぐ裏のNRMA ケアンズ・ホリデー・パークというキャンプサイトに泊まっている参加者が、そちらにもコロニーがあって、その日は大きく個体数が増えたという。何か攪乱があったのだろうか。Munro Martin Parklandsにはあいかわらずマンゴーの木にメガネオオコウモリがたくさんやってくる。

トルガバットホスピタルへオオコウモリのコロニーがある宿へ

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