ARMAリゾートホテルはコウモリがいっぱい

 一泊朝食付き2人で5000円というのも、東南アジアの物価を考えるとわれわれの泊まる宿としては贅沢であるが、ARMAは一番安いスタンダードで朝食付きUS$90で破格に贅沢である。更に行ってみたらスタンダードルームは満員なので、同じ値段でスーペリオールルームだということで、更にそぐわない瀟洒なインテリアの部屋であった。敷地の奥の方には、プライベートプール付きの豪華なビラまである。もっとも深夜にシャワーを使っていたら、2人目は途中から水になってしまったし、電話はオペレーターを通さなければならないので、ネットにつなげないし、あまり使い勝手がいいとは言い難いが。

ARMAホテルのアフタヌーンティ 敷地内を川が横切り、大きな木が茂ってリスが走り回り、池にはジャワアカガシラサギが来たりオオトカゲが歩いていたりして、敷地内だけで楽しめる。もちろんお隣の同系列のARMA美術館には、庭からそのままつながっていて宿泊者はただで入れるので、さっそくオオコウモリを見に行く。椰子の葉の裏には、今回も小型オオコウモリがいて、子供を連れているのもいる。

 雨が結構降ってきた。ここもアフタヌーンティ付きなのでプールサイドのカフェへ行くと、甘くないパイとコーヒーが出た。


 幸いにして夕暮れ前に雨が上がった。18時過ぎ、だいぶ暗くなってきた美術館への道を歩いていると、植え込みの下からヒミズ?が顔を出して「ツッ」という強い、小コウモリのような声を出した。太鼓の音が聞こえるのはARMAのレストランで毎晩やっているショーだ。今夜はレストラン前の田んぼで火の踊りというのをやってるようだ。昼間見た椰子の木の裏のオオコウモリを見張っていると、18時50分、1頭が下にストンと落ちるような感じで飛び出した。もう1頭も同じように飛び出した。19時頃から庭をオオコウモリ、小コウモリが飛び交う。美術館の庭にある舞台でも別のバリ舞踊ショーをやっている。美術館をナイトルーストとして利用してないかと期待したのだが、入り口に1頭いたものの、すぐに飛んでいってしまった。

椰子の葉の裏をFeeding siteとするオオコウモリ 21時にもう一度見回ると、ヤシの葉の裏にモモタマナの実を抱え込んだ小型オオコウモリがいた。


モモタマナの実を食べる中型オオコウモリ 日本のオオコウモリもモモタマナの実は大好きだが、後で食べた後の実の重さを量ってみたら17g。体重500gほどある日本のオオコウモリなら楽々運べるが、このときのコウモリはせいぜい体重50gくらいの小型オオコウモリ。ここまでくわえてくるのは大変だっただろう。観察したり撮影したりしても気にしないくらい、夢中になって食べていた。

泊まった部屋のある棟の目の前に、大きなジャックフルーツの木があった。実に次々と小型オオコウモリがやってくる。

ジャックフルーツの種をはき出すオオコウモリ木が大きすぎてコウモリが遠いのが難点だ。ちょうどジャックフルーツの種をはき出したところだ。

シュロの葉を噛んでテント状にしているオオコウモリ 翌1月23日、4時半、まだ真っ暗な中、再び美術館の庭を歩く。シュロヤシの葉をぐるっと噛んで、葉が垂れ下がるようにして、テントをつくっている小型オオコウモリがいた。明るくなってからもう一度見に行ったが、まだ完成してないのかテントには誰もいなかった。美術館の建物には、もうオオコウモリが戻ってきていた。明るくなってオオコウモリが飛び交わなくなってからも、小コウモリは結構飛んでいた。

 6時頃からリスやメグロヒヨドリなどが起きてきた。

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