昨日と今日の分岐点

 翌朝は確かに雨だった。6時に起きたらオオコウモリはすでに戻ってきていた。確認して寝直す。朝ご飯はホテルのレストランで2人で一人前のオムレツを頼む。ウェイトレスに「昨日のディナーには来なかったね」と言われる。リゾート風のこのホテルに泊まっているのは白人ばかりで、みなほとんどホテルの外にでることはなく、食事はホテルで朝昼晩食べているようだ。われわれのように外に出て現地人向け食堂に行く人はいないようだ。

 雨が上がったのでお隣のデイゴを見に行く。蒼い頭に赤い腹、緑の翼のカラフルなハナレインコがたくさん蜜を吸いに来ていた。ポリネシアナキサンショウクイもやってくる。なかなか盛況だ。

180度の碑 東経西経180度のラインがすぐ近くを通っている。ホテルのすぐ裏の坂を数分あがるとラグビーのフィールドがあり、その奥に記念碑が建っている。二枚の板の間から向こうが見えるようになっていて、片側にはYesterday、もう片側にはTodayと書いてある。つまり本来なら日付変更線になるべきところであるが、自宅は昨日で職場が今日だったりするとおかしいので、実際の日付変更線は国を分断しないように迂回している。

マミジロモリツバメ 上空をフィジーオオタカが飛ぶ。集落の中の電線にはヒジリショウビンが止まっている。マミジロモリツバメも止まる(左の画像)。オウムを飼っている人がいるけど見るか、と話しかけてきた人がいるけどことわる。鉄条網に囲まれた家の中で男たちが暇そうにたむろしているのは、地図に寄れば刑務所らしい。ホテルに向かって降りていく途中に、オオコウモリが青いパパイヤを食べたペリットが落ちていた。
刑務所?たぶん刑務所と思われる建物
 

 

前のページ次のページ

フィジーオオコウモリ旅行の目次に戻る