3 オオコウモリの森

 1997年に廃止になった旧空港は、東半分に村営住宅建設中である。すでに入居している棟もある。かつての滑走路のどまんなかには、人工芝の床にゲートボールやテニスコートが描いてある多目的体育館、屋根はスズメの大アパートと化している。昔から南大東島のスズメの人口密度は高かったが、いいすみかができたせいか、大群をなして繁殖しているようだ。

まるごと館 そしてやや西よりには南大東から切り出した白い石灰岩でつくった「まるごと館」というビジターセンターがポツンと建っている。→

 館の周囲と西側に滑走路の形に延びて、高さ50cmくらいの植えたばかりの苗木が一面にある。これがオオコウモリを誘致する森のようだ。樹種はアコウとかビロウとかオオコウモリの好きそうな木々を選んでいるようだ。亜熱帯の島の木々の生長は早い。なるべく早くオオコウモリに魅力的な森になることを期待しよう。滑走路とその周辺の緑地だった部分の幅だけだから、森というにはあまりにも小さいけど、もともと都会派のオオコウモリであるから、餌になる実や、安心して眠れるこんもりとした樹冠があれば、たぶんくるだろう。

←オオコウモリの森
50年後には理想的なオオコウモリのすみかになっていることを期待しましょう。

前のページへ / 次のページへ

 南大東島の近況 目次へ戻る