10 海底洞窟
NHKの生き物地球紀行で南大東島を見た人は、海底洞窟を覚えているだろうか。鍾乳洞の底に水があり海につながっているという。
これまたサトウキビ畑の中に入口がある。観光洞窟ではないので灯りも道も一切ないし、表示もない。ただ洞窟の中にはNHKが使ったコードが残っているのでコースの目印代わりになる。
洞窟におりてしばらく進むと前方に大きな水たまりがありそれ以上進めない。懐中電灯で照らすと、白い鍾乳洞の壁や鍾乳石や石筍が浮かび上がり、下には青く透明な深い水が広がっている。まるでこの世のものとは思えないくらい神秘的な美しい光景である。
ただし、泳いでみようなどという気は起こさない方が懸命である。南大東の洞窟の水中では殉死した研究者もいるので。またバリバリ岩もだが、地元の人もほとんどいかないところなので、一人で行って脚をくじいても誰も助けに来てくれない。複数でいくか宿の人に何処へ行くか告げていくことをお勧めします。私は帰り道で頭を洞窟の天井にぶつけて、その後一週間くらい頭が痛みました。
ちなみに両方ともどこにあるかうまく説明できませんので、興味がある方は島の人にきいてください。どちらも非常に面白い風景です。ということであまりオオコウモリ的紀行ではないですが、数年ぶりの南大東訪問でした。ガイドブックは順調に売れているようなので、改訂版をだそうかな。
そういえば昨年の開拓100周年記念に、豚鼻のオオコウモリTシャツをつくったそうで、村役場に顔をだしたら2枚くれました。