ムル国立公園 6 街灯に来るコウモリ

 翌2月19日朝、観察会で見たバナナの巻いた葉を調べに行く。少し葉が緩んできたせいかコウモリはいなくて、別のもっと背の高い若葉に入っていた。こちらはなかなか観察しづらい。このためにスマートフォンにつける内視鏡のようなコード状のカメラを購入したので使ってみた。コウモリがいるのはわかるがはっきりと焦点は合わない。

 朝ごはんは今日は洋風2種トーストほかとパンケーキを選ぶ。

 ガイドなしで行けるBotany loopを歩く。ほかにもバナナがないか探して歩くが、熱帯雨林に入ってしまうとバナナはないものだ。生姜の仲間がいろいろ生えていて、この巻いた葉に入るコウモリもいるはずなのだがなかなか見つからない。

 お昼に食べたPan Fried Fishはなかなか美味しかった。一品料理も頼めるので空心菜の炒めたものとご飯も頼んだ。


 今日も夕方はディアケイブに行ってみた。17:46から洞窟の入口を旋回するコウモリの群れが見える。やがて洞口から上へ旋回するように出発して森の上を流れていく。昨日よりたくさん出ている。ピークは18時頃だがその後も暗くてほとんど見えなくなる18時半頃にも、まばらにコウモリは飛び出していく。時々コウモリの群れの後から、コウモリダカが突進するのも見ることができた。

コウモリを捕まえた瞬間。

 観察台から宿までの木道の手すりの柱には街灯がついている。ある程度遅くなるとタイマーで順次消えていくようだが、この街灯にけっこうキクガシラコウモリかと思われるコウモリが来ている。特に木道が川を横切るところには何頭ものコウモリが来ている。

時々ホーという大きな声がするのは木の葉にとまったクツワムシみたいな虫が羽を広げて出しているのだ。

ナナフシの仲間もよく見かける。左のは、蔓のようなものが頭部の直ぐ下にあるが、擬態だろうか。

宿の近くではワッワッワッという大きな声が昼間から時々しているのだが、偶然カエルが鳴いている姿を見ることができた。

 今日の夕食は公園外のレストランでHontonビーフンとチキンカレー。カレーは公園内のレストランのものよりも辛い。


 われわれの泊まっている5軒長屋バンガローのお隣の人はチェックアウトしたようなので、テラスを行き来するコウモリの写真を撮る。グールドカグラコウモリHipposideros cervinusは120kHzという非常に高い周波数の小さな音のCF音を出す。






ボルネオキクガシラRhinolophus borneensisは80kHzくらいのわりと大きなCF音を出す。


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