森の中の木や宿泊施設の近くでは時々超ミニサイズのリスを見かける。最初見た時はキノボリトカゲかと思ったほど小さく尻尾もアンバランスに短い。ボルネオコビトリスPlain pigmy squirrel (Exilisciurus exilis) だ。戻ってきて公園の食堂で朝食をとっていると食堂からもこのボルネオコビトリスBornean Pigmy Squirrel Exilisciurus exilisが見えた。
オフィスからディアケイブの方に向かうメインの道からわれわれの泊まっているLonghouseへ道が分かれるあたりにバナナの植え込みがある。その巻いた葉の中の写真を撮っている夫婦がいた。おとといわれわれがバナナの葉のコウモリの写真を撮っているときに通りかかって何をしているのか尋ねた人たちだ。このバナナの葉にコウモリが2頭いるという。急いで部屋にカメラをとりにいって撮影する。確かに2頭かそれ以上はいるようだ。いちばん上の個体はなぜか上向きで顔が見える。顔がきちんと見える写真が撮れたおかげで、耳の形からこのコウモリはムリコロホオヒゲコウモリMyotis muricolaと教えてもらえた。
さて熱帯雨林の地上2-30ｍほどのところを吊り橋から吊り橋へと480m空中散歩するSkywalk tourに10時から参加する。参加者は11人ガイドはエスタさんという女性。またまた同じ木にビワハゴロモの仲間Fulgora basinigraがいるのを観察、その他にコウガイビルやナナフシやサソリや毛虫をボードウォークで観察しながら橋のたもとまでくる。Skywalkは10以上の吊り橋が連なったものでそれぞれの吊り橋は定員2名まで、吊り橋と吊り橋の支柱となっている踊り場は定員6名というところもあるので、前の人が進んだのを確認しながらでないと移動できない。あいかわらず鳥などはほとんど見られなかったが、熱帯雨林の中ほどの景色や途中川を越える様子など、なかなか楽しかった。1時間半ほどかけて回って降りたところで解散。お弁当を持ってそのまま近くの滝に遊びに行く人もいるようだ。1人45リンギット。
戻って食堂へいく。本日のお昼はUmaiという野菜と魚を酸味と辛味で和えたものに野菜を甘味と酸味で味付けしたもの、およびBean sprauto&salted
fishつまりもやしと魚の干物の炒め物。
今夜も17時30分過ぎから大雨となった。ディアケイブ方向に行っていた人たちが次々と帰ってくる。ムリコロホオヒゲコウモリのいるバナナの前で待っていると18:35-45の間に4頭が飛び出していった。その後出る様子がないので葉の中をのぞいてみたら、少なくとも一頭が残っていた。奥の方にいて飛び出しそうにないので、部屋に戻る。
昨日ナイトツアーを振り替えにしてもらったのだが、今夜も雨がかなり降るのでナイトツアーは中止だという。お金を払っているので明日受付で払い戻しを受けるようにとのことだ。みんなほかにやることがなくなったせいか食堂は混んでいた。本日は鶏の唐揚げと春巻きとヌードルとご飯に中国茶。