このほかに駐車場近くの芝生で見られたのは、ズアオアトリ、ギンカモメ、ズグロトサカゲリ、ミナミオオセグロカモメ、ウタツグミ、クロウタドリ、ハイムネメジロそして世界中どこにでもいる(?)イエスズメやカバイロハッカ、ホシムクドリなど。
舗装道路の車道上にはコウライキジが歩き、ナナクサインコというインコが湿地の奥の木々を飛び交い、上空はハイイロコガモが飛び回る。
目の前の海岸まで歩くと、浅瀬にはカオジロサギが、セイタカシギが歩き、干潟にはニュージーランドクロミヤコドリ、オニアジサシが休んでいる。
海で魚を捕っては後ろの林に持って帰るのはヒジリショウビン。
初めての国にいくと、勝手がわからないので普通種でさえ見分けがつかないことが多いのだが、ニュージーランドの場合、陸の鳥は、種数が限られていて、たとえばカワセミの仲間ならこのヒジリショウビンしかいないので、オークランドで買った鳥の本The Hand Guide to the BIRDSによれば、英名はKingfisherと実に単純明快である。オーストラリアのようにきれいなカワセミが何種類もいる国になれていると、「Kingfisherなのは見てわかるけど何Kingfisherだっ」といいたくなるが、識別は簡単でいい。
セイタカシギもセイタカシギ一種のみ、ケリはズグロトサカゲリのみ、キジもコウライシギ(移入された)のみ。ムシクイもこのあたりには一種類しかいないのも嬉しい。まるでノアの箱船だ。要するに多様性が低いのだ。
多様性が低いと言えば、哺乳類に至っては、在来哺乳類はツギホコウモリ、オオツギホコウモリ、ミゾクチコウモリと、コウモリ三種だけだ。だから天敵がいなくて、は虫類や鳥には天国になったはずだけど、それと多種の鳥がいるかどうかは別なのだろう。