ココポの市場

 とりあえず朝5時40分に起きて、ホテル周辺を散歩してみたら、近くの大きなマンゴーの木の下に食いあととペリットがあった。

 宿に帰って一寝入りしていたら、髪の毛を踏んづけて枕の上を通り過ぎていったものがいて、目が覚めた。確認する前にいってしまったがトカゲらしい。

 こちら在住の日本人Tさんと、出発前から連絡を取っていたのだが、食堂で朝ご飯をとっていたら、メイドさんが彼女からのメモを渡してくれた。それによると、バスの中でちょうどこのマータというメイドさんと一緒になって、彼女の村には夕方17時から18時頃、大きいコウモリと小さいコウモリがやってくると書いてあった。ということでマータの村に彼女が帰るときにホテルの車で送ってもらって再びつれてかえってもらうことにした。

 宿のすぐ近くに東ニューブリテン歴史文化博物館がある。入場料は一人2キナ。第二次世界大戦中の旧日本軍の戦車・戦闘機・魚雷・機関銃、降伏文書、更に別棟にはなにやら岩石も並んでいる。民芸品館というのもあって仮面が並んでいる。庭にはオウギバト、キバタン、ワニが飼われている。

ココポの中心街 ココポの町の中心街に歩いていったみた。お店の前にも道ばたにも空地にも、たくさん人がいる。買い物にきたとおぼしい人もいるし、どこかに向かって歩いている人もいるが、ただ喋っていたり通りを通る人を眺めているだけの人も多い。ピックアップトラックに乗り合わせて来て、なんとなくたむろして過ごすのが娯楽のひとつなのだろう。


市場へ行く。野菜果物が豊富だ。庭から引っこ抜いてきた収穫物を、みんなてんで地面に並べているという感じだ。タロイモなど今掘ってきたばかりという感じで湿った泥付きだ。バナナ3本を買う。30トイヤ(1トイヤは100分の1キナ)。パイナップルは2つで1キナ。ここではポリエチレンのスーパー袋は有料なので、ザックを探して使い古したのを見つけだす。びんろうもいろいろ売られている。赤いのと青いのとちょっと大きい皮をむいたのの3種類がある。コショウの花と石灰を一緒に売っている。びんろうを囓ったあとコショウの花に石灰をつけて食べるものらしい。こちらの女性がみな持っているカラフルなひもで手編みしたビルムというバッグも売っている。ひもの部分はおでこに引っかけて背中にぶら下げて使う。タバコも裏庭で他の作物と一緒に栽培されている。茶色く乾燥したタバコの葉をそのまま売っている。手作りの紙巻きタバコもバラで売っている。トラックで魚を売りに来ている人もいる。ダツのような銀色の魚を片手に持って歩いている女性がいた。

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