プラウビン
狭い国土の殆どが、高層アパートと都会の町並みが続くシンガポールであるが、ウビン島は、のほほんとした東南アジアの雰囲気がただよっている。マレーシアにはいったことがないが、たぶんこんな雰囲気なのではないだろうか。
桟橋の周辺は、貸し自転車屋と海鮮の中華大衆食堂が建ち並ぶ。そこを通り過ぎると、ランブータンなどの果樹園があり、フランスガモを飼っている農家があり、養殖池がある。あちこちにジャックフルーツの大きな実が生っている。道は舗装されていて標識も整備され、シンガポール本土から日帰りでデートや家族旅行でくるところらしい。
ブッポウソウがなわばりを誇示しているのか、ジェッジェッと鳴きながら時々上空を旋回する。Spotted
doveやStraw crowned bulbulやリュウキュウツバメやOlive
hacked Sunbirdなどが見られる。
桟橋から北に1時間半ほど歩き、島の反対側のマレーシアに面したビーチにたどり着いた。水上の家が並ぶところなど気分は東南アジアである。更に島中央部を通って東の方へと進む。明るい林の中に水路や湿地がある環境が続く。道路わきの木の幹にトビトカゲではないかと思われるトカゲがいた。気のせいか脇のあたりの皮膚がたるんでいようなのだが、しばらく待っても飛んでくれなかった。マングローブには、ヤマショウビンやナンヨウショウビンやWhite
throated kingfisherやカワセミ(日本のと同じやつ)が止まっている。オオトカゲが時々水辺を泳いでいく。背中だけが見えるので、最初蛇かと思った。トビハゼも水面に目だけを出して泳いでいく。