Cape Tribulationの近くにBat houseはある。ケアンズから来ても車で3時間ほどなので、ここいらは日帰りツアーで来る場所になっていて、日本人のWebでBat
Houseを訪問した話を読んだことがあるが、Flying
foxというコウモリに似た生き物・・と書いてあったのが笑えた。
バットハウスは、前に訪れた八ヶ岳のやまねミュージーアムを連想させる、こじんまりしたコウモリづくしの施設だった。カウンターにはここの主、Hugh
Spencer氏とスタッフのBrigittaさんがいて、その後ろには二本の木を立てた間にネットを張って、そこに生後6週間のやんちゃ盛りのメガネオオコウモリの子どもとその母親がぶら下がっている。クリスさんからの電話でわれわれが行くのは知っていて、「日本から来た。」と言ったら「ああ、オオコウモリのWEBを持っている人ね。」と言われた。
ここはオオコウモリへの理解を深めるための教育施設で、展示やグッズの販売の他、ペットとして飼われていて自然に帰すには大きくなりすぎたものを飼育して見せている。この周辺ではダニによって媒介される病気でメガネオオコウモリがバタバタ倒れているのだが、そのために孤児になった個体もいるのかもしれない。またここは地域の研究のセンター的な役割も果たしていて、大学生や院生を受け入れている。
入口で寄付として一人2$を払う。、Hugh氏の英語も非常に聞き取りにくかったが、メガネオオコウモリは果樹園の害獣として駆除されたりして減っていきていることや、一般の人への理解を求めるためにこのようにオオコウモリを見せる施設は日本にはないのか、などという話をした。
展示は、この周辺の植生復元の話(もともとここは果樹園だったのをBat
Houseの建設と同時に植生復元にもとりくんでいる)、オーストラリアのオオコウモリの紹介、ダニによる伝染病からのメガネオオコウモリの救助活動(募金箱があったのでお金を入れてきた)、オオコウモリの研究、デインツリーの自然を守ろうなどというものであった。
建物のすぐ先にオオコウモリを飼育している施設があるので、後ほど見に来るようにと行ってHuge氏は出ていったが、何しろ部屋中がコウモリグッズだらけなので狂喜乱舞、Tシャツだけでも何枚も買い込んでかなりの時間を費やした。なかでもNative
Australianであるアボリジニのオオコウモリデザインのがよかった。
Bat HouseのWebもどうぞ。