バリのコウモリ美術

 1月19日
 宿の近くにあるARMA美術館(The AGUNG RAI MUSEUM OF ART )に行く。バリ美術に興味があったわけではなく、地図で見ると結構広い庭があるようなので、オオコウモリが夜きている跡でもないかと思ったのだ。
 入場料は一人25000ルピア。館内のカフェでのコーヒーサービス付きだ。受付にいた若い男性はテキストを見ながら日本語の勉強中で、日本語の質問をされた。

美術館の入り口透かし彫りのアップ 木々が茂るなかなかいい庭で、モモタマナの食跡が落ちていた。美術館の壁沿いにも食痕があるので、夜はオオコウモリのFeeding siteになるんだろうなと思いながら、ふと美術館の建物の入り口を見ると、入り口の木の透かし彫りに、明らかにオオコウモリと思われる意匠がある。

天井のコウモリ模様何か意味があるのかと思って、掃除をしていた若いスタッフに「すみません」と声をかけたら、向こうへ行ってしまった。言葉がわからないので、逃げたのかなと思いながら、中に入って見ると、更に天井にもコウモリの意匠がある部屋があった。
壁のコウモリ模様ふと入り口の方を振り返ると、年配の男性職員が、入り口に立っている。わたし(啓子)と目が合うとまっすぐこちらにやってくる。どうやらさっきの若い職員が日本語のわかる人を呼びに行ったようだ。この解説員?の話では、コウモリに特に意味はなく、この部分のデザインをした人の趣味だったようだ。館内には、壁にもコウモリ意匠があった。

美術館外壁のコウモリ本物のコウモリがこのあたりにも夜結構きて、以前は館内に入ることもあったそうだ。現在も外の壁下には食べ散らかした後があるねという話をすると、昼間でもコウモリがいるといって、案内してくれた。美術館は2棟あって、もう一つの2階建ての2階部分の外壁と屋根の下に確かにけっこうたくさんのコウモリが休んでいた。庭から見ると天井の高い2階建ての建物のため、かなり高い位置になってしまうのだが、室内の2階から撮影できる場所があると、連れて行ってもらった。耳の縁が白いので、コイヌガオフルーツコウモリの仲間だ。美術館外壁のコウモリ
バリではコウモリは大きさ別に3種類に分けられていて、大きいのはブカウ、中くらいのはマロン、小さいのはラワというと、空港から送迎してくれた運転手さんもいっていたが、ブカウとマロンは捕ってジャックフルーツと一緒にお祝いの時などに食べたという。ここでもまた、ブカウとサルの見られる場所として、アラスカダトンの名称があがった。また日本語と英語が混じってわかりにくかったけれど、川のそばにある象の洞窟というところにもコウモリがいると話してくれた。どうやらこれは近くにあるゴアガジャというお寺のことらしい。

 庭で掃除をしていた職員が、コウモリなら庭のヤシの木の下で見かけるというので、探してみたら、3ヶ所に1頭、1頭、2頭と計4頭見つかった。これもコイヌガオフルーツコウモリの仲間のようだ。

ARMAは夜にものぞいてみたのだが、ここのレストランと庭では、有料で毎晩ダンスをやっていて、オオコウモリを見にそっと入れる雰囲気ではなかった。お隣に同じ系列のリゾートホテルがあって、そちらに泊まると美術館にはただで入れるし、夜も入れるようだが、高そうだ。

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