ウブドのモンキーフォレストとバビグリン

1月18日(日)
9時過ぎにウブドのモンキーフォレストまで歩いていく。

ウブドはバリの絵画や踊りの中心地で、自然観察、特にオオコウモリ観察の旅専門の我々には似合わないといわれたのだが、もとはといえば、他の人のブログ等で、ツアーでモンキーフォレストにいってサルとジャワオオコウモリのねぐらを見たと書いてあるのを、このウブドのモンキーフォレストと勘違いしたのだった。ちなみにジャワオオコウモリのいる方のモンキーフォレストは、地元の人はサルがいるのは知っているが、モンキーフォレストとは呼ばない。空港へ迎えにきてくれた運転手が言っていたアラスカダトンのことである。

さてウブドのモンキーフォレストは観光地の中に保存されたなかなかいい森だった。ここには文字通り餌付けされたサル(カニクイザル?)がたくさんいて、入り口で売っているバナナをお客さんがくれるのを期待している。緑の制服を着た職員がいて、サルにイモをあげるとともに、観光客に悪さをしないよう見張っているようだ。駐車場の車に乗ったりしているサルをパチンコで追い払っている。あいにくここにモンキーフォレストにオオコウモリはいないようだ。入場料は一人15000ルピア。

モンキーフォレストから王宮まではずっと、観光地らしくおみやげ屋が並ぶ。白タクの呼び込みが煩い。途中でコウモリの凧を2つ2万ルピアで買う。王宮の前には市場があるが、観光客向けのおみやげ屋がほとんどだった。以前インドネシアの木彫りのコウモリをインターネットで買ったことがあるのだが、同じものが置いてあった。違うデザインのものがあったので1万ルピアで買う。2万ルピアといっていたのを下げさせたのだが、どのくらいが適正値段なのだろう。

イブオカ子ブタの丸焼き「バビグリン」はお店でも買える。王宮の向かいの有名な「イブ・オカ」というお店に入る。

店頭には解体中の子豚が置かれている。お腹には香辛料がいろいろ詰めてあるのがわかる。観光地ウブドの中心にあるので中国系や欧米系の観光客が多いのだが、手で食べている地元の人らしきお客さんもいる。

ここはバビグリン専門店なので、席に着くと、飲み物の注文と、「2つ?」と聞かれただけだ。ご飯の上に香ばしく焼けたジューシーな豚肉とこんがり飴色に焼けた皮と内臓を揚げたのとレバーソーセージがバランスよく乗っていて、ココナッツ味のちょっと辛いソースがかかっている。辛いものは苦手なので、スパイシーすぎないところも嬉しい。

昔コウモリフェスティバルの懇親会で豚の丸焼きをやったことがあったが、日本では皮の部分をつけたままでは手に入らないとのことで、このいちばんおいしい皮の部分のない豚の丸焼きだった。

オカおばさんのお店のバビグリンビアササイズ

 宿に帰る途中、道ばたのヤシの木の根元に、オオコウモリの小さなペリットがいくつか落ちているのを見つけた。向かいの家に直径4cmくらいのイチジクの仲間の実があったので、Feeding siteなのだろうか。
 夜、もう一度訪れてみたら、ペリットの落ちていたヤシの木の葉が茂った中に、1頭オオコウモリと思われるものが入っていった。あいにく向かいのイチジクの実がなっている木のそばには、サティの露天がでていて、人やバイクが集まっていて、観察する雰囲気ではない。

街灯の蛾を捕まえるカニクイザル モンキーフォレストの入り口まで行ってみた。入り口の街灯のまわりにすごい数の蛾が飛び交っている。サルが街灯にのぼって蛾を捕まえては食べている。もらっているバナナやイモだけでは、動物性タンパク質が不足なのだろうか。
周囲には20−30kHzのFMコウモリもたくさん飛んでいる。


トッケイヤモリ 中くらいの大きさのヤモリが「トッケイ」と大声で叫んだ。その名もトッケイヤモリという。他の生物もみなこういう風にわかりやすく自己紹介してくれると嬉しいのだが。
森の前のイチジク科の木に、小型オオコウモリが実を採りにくるのだが、ホバリングして一瞬しか木には止まらないので撮影は難しい。

前のページ / 次のページ

バリ旅行の目次へ戻る

世界オオコウモリ旅行の目次へ戻る