La roussette 3 Le notouの一晩

チーズフォンデューはひたすらチーズを食べる とりあえずレストラン「オーベルジュ」でチーズフォンデュをお昼に注文する。最初にオリーブの皿が出てくる。お鍋に大量のチーズを溶かしたもの、一口大に切ったフランスパン、ハムの盛り合わせが一皿。これだけである。おいしいけどチーズがよほど好きでないと飽きてしまう。このレストランにはもう一つ、巨大なチーズの固まりをテーブルでぽたりぽたりと溶かしながら野菜につけて食べるラクレットという名物料理があるのだが、あいにく今日はできないとのこと。結局ラクレットは賞味する機会がないままに終わった。窓からヌーメアの街と山の斜面が見え、夜には暖炉に火が入ってロマンティックだ。ヌーメアからかなり距離があるのだが、いつ見ても結構お客が入っているのは、フランス人はおいしいものに目がないのか。

 小屋は自炊なのでスーパーまで買い出しに行く。電気がないので明かりとしてろうそくが必要なのだが、近くのお店でバースディケーキに飾るミニろうそく20本入りしか見つからなかった。La roussetteの予約をしたときに、懐中電灯と寝袋が必要だといっていたが、ろうそくもいると一言いってくれれば、日本から持っていったのに。
夕食はサラミと焼いたトマト ろうそくが心もとない 夕方16時に戻って荷物を小屋まで運ぶ。最後の急な登りは大変だ。

 夕方17時、再びオーベルジュの前まで降りてくる。曇っていて空がかなりくらい。山の上の方では霧が出ている。オオコウモリが飛ぶのが見えることがあると聞いたのだが、どうやら無理そうだ。オーベルジュのレジにはオオコウモリのイラストが描いてあったのだが。18時頃には真っ暗になってしまう。オーベルジュの暖炉に火が入ったのが見える。とつぜんブタが5頭現れた。野良豚だろうか。18時20分頃から小雨が降ってきたので小屋に戻る。

 小屋のトイレは雨水を利用してポンプで排水する。料理用のガスレンジもある。使わなかったが薪ストーブもある。ここで調理したら楽しそうだ。フライパンと食器が少々用意してあるので。サラミとトマトを暖め、クロワッサンとクリームチーズで夕食だ。バースディケーキのろうそくは、10分くらいで燃え尽きてしまうので次々とりかえなくてはならず、せわしない。夕食を作って食べると、このたよりないろうそくの明かりではすることがないので早々に寝ることにする。二段ベットで上段は1人用、下段は2人用。定員は3人のようだ。

 

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