La roussette 2 バードウォッチングの宿 

朝市 
歩いて10分足らずのところに朝市がある。野菜、果物、魚介類などなど。ニューカレドニアはエビの産地だ。うちの近くのイタリア料理店でニューカレドニア産エビのなんとかかんとかという料理をメニューで見たことがある。本場にいる間に味わってみたいものだ。市場の中にカフェがある。ここはフランス文化圏、カフェオレを注文してみたら、どんぶりのように大きなカップになみなみとつがれて出てきた。

 10時からレンタカーを頼んであるので、レンタカー屋にホテルまで迎えにきてくれるかどうか電話してみた。ボンジュールなんとかかんとかとフランス語でまくし立てるのを無視して、「ハロー」と英語で喋り始めると幸い英語も通じた。ところがそこで聞いた話は・・・我々の予約は今朝7時に空港でということになっているので、誰も来なかったのでキャンセルになっているという。そんなばかな!!日本のハーツの営業所を通じてアンスバータの営業所から10時に借りるという予約をしてあって確認メールも以下の通り受け取っているのに。飛行機の便名を書いたために返って誤解が生じたのだろうか。

借り出し都市-営業所 Noumea - Noumea Downtown
借り出し国 New Caledonia
借り出し日時 14 August, 2002 10:00
返却都市-営業所 Noumea - Noumea International Airport
返却国 New Caledonia
返却日時 20 August, 2002 13:00
車種クラス ECONOMY CAR MANUAL NO AIR
航空会社/便名: AF  /2274
そんなはずはないと英語で言ってもらちはあかないし、車は空いているというので予約し直して、レンタカー屋に迎えに来てもらうことにした。


 わかりにくい道と複数車線のロータリーにさんざん苦労してヌーメアの町中を抜けて、郊外のモンコギに向かう。このあたりはグランテール島中部の山岳地帯の入り口で、斜面に雨林がよく残っており、オオコウモリも生息しているはずだし鳥影も濃い。カグーも生息しているはずだ。チーズフォンデューなどのフランス、サヴォア料理で有名な「オーベルジュ」というレストランが貸し山小屋も経営している。その小屋の一つにはなんとLa roussetteつまりオオコウモリという名前を持つものがある。地上15mの大きなHoupという木の幹の上に立てたツリーハウスだ。インターネットで見つけてどうしても泊まってみたくて、国際電話をかけて予約した。ちなみにこのとき電話で話した相手は英語の語彙が極端に少ないので、意志を疎通させるのに電話口で苦労した。

 しかしLa roussetteは明日しか空いてないので、今日は別のLe notouという山の斜面の小屋を借りる。ここはレストランの駐車場からたっぷり20分、寝袋も含めて全荷物と食料と飲み水を持って山道を歩き、最後はけっこうきつい斜面を登ったところにある。そういえば海外旅行で寝袋を持っていったのは初めてだ。とりあえず手ぶらで様子を見に行ってみたが、窓が大きく、ミツスイやヨコフリオウギビタキが目の前までやってくるすてきな山小屋だ。Le notouというのはオオミカドバトという体長50cmくらいある大型の固有種のハトなのだが、あちこちで鳴き声がする。バードウォッチングには最高の宿だ。青く光るモルフォ蝶が飛んでいった。

前のページに次のページへ

La roussette目次へ