火山灰に覆われたラバウル

タブルブル もとのラバウル空港の滑走路に立って、タブルブル山を見る

 1994年に爆発した3つの火山のうちの一つ、バルカン山のそばを通る。ここはかつてシンプソン湾に浮かぶ島だったそうだが、噴火で陸地になってしまったのだ。このバルカンの噴火がラバウルの町を破壊したということだが、今は火山活動を停止し、荒涼とした斜面には低木が少し生えてきている。熱帯の遷移は早い。

 ラバウルの町の入り口に屋外マーケットがある。現在では我々のとまっているココポの方が大きいけど、ラバウルも健在である。しかし更に進んでかつての中心街にはいると、火山灰が2mほどもつもり、これが消防署、これが銀行と説明してくれるがすべて廃墟である。

 メインロードを通り過ぎて奥まで行くと、昔のラバウル空港である。かつての滑走路も厚く火山灰に覆われていて、そのすぐ脇にもう一つ1994年に爆発した小さな山がひっそりとある。更に遠くには今でも盛んに噴煙を上げているタブルブル山がある。

ラバウルのマーケット この山の麓には火山灰に卵を埋めて地熱で孵すツカツクリのコロニーがあって、噴火でコロニーは移ったもののまだ健在で、対岸からボートを頼むと見学できるようだが、今回は時間がない。このツカツクリのゆで卵がマーケットに出ることがあると聞いたので、帰りにラバウルのマーケットを少し覗いたが見つからず急いでホテルへ帰る。

いろいろな形や色があるがすべてビンロウ。右下の細長いのはビンロウと共に噛む胡椒の花。ビンロウを一噛みしたら、胡椒の花に石灰をつけて噛む。

 

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