ナチュラリストとの出会い
ダタイホテルは敷地内に熱帯林があり、自然観察にも適した場所だ。ここでネーチャーツアーを案内しているナチュラリスト、イルシャドさんを、前述のランカウイ倶楽部の尾島さんが紹介してくれたので、夕方ラヤ山の入り口で奥様といっしょに会う。奥様はスマトラ島アチェの出身で、今回の地震と津波で親戚35人が亡くなったそうだ。
ちょうどサイチョウがねぐら入りする時間なので、サイチョウの観察ポイントにいっていろいろと話をする。
オオコウモリの好きな木について。特に小さいオオコウモリはイチジクの仲間が大好物だ。ちなみにサイチョウも食性は植物動物半々くらいで、やはりイチジクが好きとのこと。
前回ランカウイに来たときにサガリバナの花が道路際に咲いていたので、オオコウモリが来ないかと期待したけど空振りした。でもやはりサガリバナの蜜は好きなようだ。フトモモ科の仲間の実や椰子の実も好きで、だと。
ダタイホテルではバナナの葉をテントのように咬んでテントにしているオオコウモリがいるそうだ。
全般的に花やフルーツは4−5月頃がいいとのこと。
オオコウモリといえば、食べる話になることが多いのだが、イスラム教ではオオコウモリは食べてはいけないそうだ。知らなかった・・・昔シンガポールで、マレーシアではオオコウモリ食べると聞いたのだが、中国系かインド系の人は食べるのだろうか。
またコウモリはさまざまな伝説になっていたり、悪いイメージがあったりするが、マレーシアにはそういった伝説は何もないそうだ。楽しいお話もないのは残念。
話している最中にイノシシが3匹、道路を横切った。日本のイノシシと同じ種だという。
小コウモリも含めるとランカウイには30種のコウモリがいて、前述した観光コウモリ洞にも茶色のオオコウモリ(ルーセットか)がいることがあるらしい。
とっぷり日が暮れると小コウモリが飛び交う。マレーシアのコウモリ学者を教えてもらい、なんだかんだ話込んで、8時半頃2人は帰っていった。ホタルと星がきれいだ。
2004年最後の日、どこかで花火の音がする。