あやしい人になる

 お迎えは14時、ちゃんと言葉が通じていれば、この人は時間に正確だ。

一家総出で働いている お昼はいつものフードコートの一番奥にある中華料理店、一家総出で働いている。焼きそば風のめん、ひらべったい麺、スターフルーツのジュースとリンゴジュースで11リンギット。

 明日はラヤ山に早朝でかけて空港に直行する予定なので、今日の家に支払いを済ませておく。二人で一晩70リンギット×6泊=420リンギット=1万3千円ほど。リゾートホテルでは一泊もできない値段だが、もう少し高くていいから電話が欲しかった。フィルムを保存するのに冷蔵庫も欲しかった。白人の女性が切り盛りしていて、旦那さんはマレーシア人のようだ。猫だらけの宿なので聞いてみたら、"I have eleven."11匹飼っているそうだ。"Eleven!!"間違えたかと思って聞き返してしまった。

 夕方北部の高級リゾート、アンダーマンホテルやダタイホテルの方に行ってみた。

カニクイザル 19時45分、空はかなり薄暗い。50mほどある高木の樹冠でカニクイザルの群れが食事をしている。今夜はここで泊まりかなと思って見ていると、10mほど下の茂みに次々と飛び降りて来る。降りるときに手足を広げて飛ぶのは、ヒヨケザルの真似だろうか。手足の間に膜があったら、パラシュートになって便利だろうな。

 20時20分、アンダーマンホテルとダタイホテルの間の谷間に、ピンク色の幻想的なサガリバナが咲いている。花蜜食のオオコウモリでも来ないかと車を降りて見に行ったら、ふわっと動いたものがいる。アオバズクだ。道沿いに街灯があるので、虫でもねらっているのだろうか、しばらく行ったり来たりしてくれた。小コウモリも時々街灯のまわりに姿を見せる。

 アンダーマンホテルとダタイホテルの宿泊客は、お互いの施設を利用できるため、送迎のためかホテルの車が時々行ったり来たりする。ほとんどの車が目の前でスピードを落とし、挨拶していったり「何かトラブルか」と声をかけていく。こちらの人が気さくなせいか、暇なのか、それとも高級ホテルの客とは思えない不審人物が不審な行動をしているから、気になるのか。

チャーハン、チキン、空芯菜 先日雨宿りだけさせてもらった中華のお店で最後の夕食.。エビの唐揚げを注文したと思ったのが、でてきたのは鶏の唐揚げ甘酢ソースだった。ここは中華海鮮料理店だと思ったが。あとは空芯菜とにんにくの炒め物、ミルクティ、チャーハンでランカウイ最後の夜は終わった。

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