川が氾濫している、おまけに・・・

帰り道は、何カ所かで小川が氾濫して道の上を流れていた ケープトリビュレーションの先端、前述のバットハウス近くに、もう一つ観察コースがあると教えてもらって、結局今回も先端まで行く。

 Metalic Starlingが巣立ちをしたのか、バタバタとおぼつかなげに飛びながら道路沿いの木に止まったりホバリングしたり地面に降りている。一羽が車の目の前にふらふら飛んできたと思ったら、突然コンと何かぶつかった音がした。ゲッ、やったか、と思って車を降りてみたが、どこにも倒れているやつはいない。あの音は何だったんだろうか?

 この周辺は、売店も食事をするところも少ない。Cafe on the Beachという海の家のような店で、ビーフバーガーなどを頼む。ちょうどお客さんがどっと入ったところで、注文の品が出て食べ終えるまで一時間もかかった。その間に雨が降り始めた。土砂降りの雨である。

 とりあえず遊歩道の前までは行って見たが、雨はやまない。しばらく待ったが、あきらめて帰ることにした。このケープトリビュレーション先端への道は、前に道路のすぐ下を渓流が流れていたり、道路の上を一部水が流れている渓流もあって、氾濫しそうだと書いたが、案の定途中の渓流が氾濫して、濁流が道路を横切っている。なかなかの迫力である。4WDの車は楽々水中を進んで行くが、2WDの車は手前で躊躇している。思い切って進んでいく奴もいる。ぼこぼこと水音をさせながら何とか向こう側に行けるようだが、たどり着いてから水蒸気を盛大にあげてエンジンを吹かしている車もある。

 少し小降りなってきたから、そのうちに水位が下がるかと待っていたら、なんとレンタカーのワイパーが動かなくなった。ヒューズを交換してみたが、動かない。どこか他の部分が故障したらしい。雨の中でワイパーが働かないと、前方もろくに見えない。何と言うことだ・・・

 氾濫する川を渡ってきた対向車が、「大丈夫だ。行け。」というので、意を決してそろそろと渡り始める。後ろの排気管がごぼごぼと音をたてているが、何とか渡ることができた。もう一ヶ所同じように川が道の上を氾濫している場所があったが、同じようにのり切る。ただしワイパーは故障したままなので、時々窓から手を出してタオルでフロントグラスを拭きながらの走行である。
 

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