タンジュンパリギ村

12月4日
コテージから斜面の階段を朝ご飯に降りていくと、オオコウモリのペリットが落ちていた。昨夜は飛んでいく姿しか見なかったのだが、やはり敷地内の木にオオコウモリは来ているのだ。

ホテルの敷地の斜面を更に登っていくと裏口があり、タンジュンパリギ村へ抜ける踏み跡のような道がある。途中はバナナやマンゴーの木がまばらに生え、タロイモが植えてあったり、放し飼いの豚が採餌していたり牛がつながれていたりして、村のメイン道路に出る。

タンジュウンパリギ村のメイン道路メイン道路は幅1.5mほどの一応舗装してある道路だが、かなり凹凸がある。バイクは時々通るが、車は通れない。道沿いに家が建っていて、売店が何軒かと教会とサッカーのグランドがある。道ばたの木の下にオオコウモリのペリットが少々あった。


リアンビーチしばらく歩いて島の対岸のリアンビーチに行ってみる。集落から少し外れてから斜面の階段を浜に向かって下りていくと、突如お土産屋の屋根が下にたくさん見えてきて、音楽や人声が賑やかに聞こえる。お土産屋さんが並ぶ素朴なビーチだ。集落の大部分の人が昼間はこちらに移ってきたという感じで、子連れであちこちでおしゃべりしたり、空いているお店のベンチで昼寝をしている人もいる。このあたり一帯はモモタマナの大木の樹冠で覆われていて、実が多少なっている。地面は掃除してあるが、オオコウモリのペリットや食い跡を見つけることができた。あいにく夜歩いて来るにはちょっと遠い。

午後、大雨が降ったが、夕暮れまでにあがる。夕食後もう一度タンジュンパリギ村まで歩いて行ってみた。途中の道を時々55kHzくらいのFM音を出す小コウモリが飛ぶ。小型のオオコウモリも飛んだ。ホタルが集まる木が一本あって、電飾のようだ。昼間ペリットを見た集落のメイン道路の木には、小型と中型のオオコウモリが来るが、ホバリングするだけでとまってくれない。

集落のホタルの集まる木集落にも一本、ホタルの集まる木があって、クリスマスツリーのようだ。

ヒメオオコウモリ, Pteropus hypomelanus,Island (or small) flying fox深夜2時にオオコウモリの交尾の声で夕志は目が覚めた(啓子は悪夢を見てうなされていた)。我々のコテージの上には、背の高いGaruga floribundaというカンラン科ガルガ属の木の樹幹が覆い被さっているのだが、ここにヒメオオコウモリが来ていた。センダンに似た黄色い実がなっていて、この実を食べたり、交尾したりしているようだ。オオコウモリを狩猟する国ではよくあるように、高いところにしかとまらず、懐中電灯の光に敏感に反応して逃げるので、今ひとつ観察しにくい。2時間ほど見ていたが、4時頃になってもまだ活動していた。

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