INBioで予習する

 コスタリカには日本から直行便はない。行きはロサンゼルス経由で入った。UA890便は満席ではないものの8−9割方埋まっている。日本から9時間41分かかるが、時差により5月28日の11時11分にロサンゼルスに着く。いつもながらアメリカの入国は10本の指の指紋を採られ顔写真を撮られ時間がかかる。

 ここからUAとの共同運航便のLACSA(コスタリカ航空Lineas Aereas Costarricenses S.A.) でコスタリカの首都サンホセに向かう。Tom Bradly Buildingという別のビルの中にあるというので荷物を持って歩いていったが、LACSAという航空会社はない。聞いてみると更に先にある第2ターミナルだというのでまた歩く。確かにLACSAの看板はターミナルの外にでているが、中にはTACAという航空会社のカウンターがあっておまけに誰もいない。もう一度Tom Bradly Buildingに戻ってビルの入り口にいる案内係に聞くと、空港の地図をくれTACAであるという。LASKAの国際線はすべてTACAの航空機を使ってTACA/LACSAの名前で操業されているようだが、せめてカウンターに両方の名前を書いておいてよね。隣の航空会社のカウンター内にいる人に聞くとTACAのカウンターは夜7時半に開くという。夜の便しかないらしい。われわれの乗る便も深夜2時20分発だ。第2ターミナルはチェックインできないとセキュリティチェックの外側には何もないので、またまた先ほどのビルに戻って食事をする。
 長い長い待ち時間をイスで寝て過ごした後第2ターミナルに夜の7時半過ぎに戻ってみると、確かにチェックインカウンターが開いていた。いつもながらアメリカのセキュリティチェックは靴まで脱ぐので時間がかかり、長い行列待ちとなっていてたっぷり1時間かかった。

 サンホセに着いたのは朝の9時頃。空港でUSドルからコロンへ一部両替する。空港へのお迎えが来ていて、まずはまずはサンホセ郊外にあるINBio(生物多様性研究所)にあるINBioparqueというコスタリカの様々なタイプの森林や湿地を再現した公園でガイド付きツアーに参加して予習をする。カナダから来たカップルと一緒だ。男性の方は国立公園で働いていたことがあるという。

まずはホフマンナマケモノ。木の上で寝ていた。

ノドチャミユビナマケモノには2回であった。ナマケモノは一日に20時間眠り、30mしか移動しないとガイドはいっていたけど、その目の前で活発に動いていた。

ナマケモノが食べている木の皮はリラックス作用があり、人間にもきくそうだからこれを食べると人間もナマケモノになれる?

グリーンイグアナ池の畔ではグリーンイグアナにもあった。
なかなかいかつい顔だが、植物食で性質も温和らしい。
ここの売店ではさまざまな図鑑類も売っている。シロヘラコウモリのぬいぐるみでも置いてないかと期待したのだが、これはなかった。

お昼ご飯をINBioの食堂で食べていると雷と稲妻が走り大雨となる。さすが雨期だ。渋滞している町中を走ってホテルにチェックインする。

夜食事と買い物に2ブロック先まで行く。ホテル周辺の町に印象は、ちょっと寂れてごみごみとした感じだ。道を横切ろうとした瞬間、道路に思いっきりたたきつけられて転んでいた(啓子)。歩道と車道の間の段差が思ったより深かったのだ。1月に行ったバリ島の町は、歩道が穴だらけで落ちないように注意して歩いていたのだが、こちらはなまじ道がそんなに荒れてないだけに、不意をつかれてまったく抵抗なく転んでいた。運動神経はいい方で躓いて転ぶことは滅多になく、このくらい思いっきりたたきつけられたのは、覚えている限りでは人生で3回目。一回目は冬の軽井沢で凍った道で探鳥していたとき、2回目は濡れたテニスコートでラリー中。痣と痛みが腰と脚に一週間くらい残った。

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