クルーガー国立公園2 イボイノシシ、アフリカゾウ、サバンナモンキー、クーズー

 売店近くでイボイノシシPhacochoerus aethiopicus5頭の群れがうろうろしている。ここにいるとライオンなど捕食者が入って来れないし、外の乾燥地よりも美味しそうな草が生えているし、居心地がいいのだろう。スククザキャンプは巨大な敷地にバンガローが建ち並び、売店、レストラン、テイクアウェイのお店もあり、小さな図書館や博物館もある。この住宅地のごとく建物が建ち並ぶあいだもイボイノシシがうろうろしている。









 サバンナモンキーChlorocebus pygerythrusの群れもうろうろしている。部屋に貼ってあったキャンプ場の注意事項に、サバンナモンキーに餌をやらないように、食物を盗まれないようにと書いてあったが、通常は木の実などを食べているものの、後ほどバンガローのテラスぶら下げたスーパーの袋(食料が入っている)を、お客さんがテラスに座っているのに堂々と漁ろうとして追われるのを見かけた。油断がならない。






 荷物をバンガローに置いて車でキャンプの外をドライブ。

 効率よく動物を見るためには早朝から夜間まで行われているサファリツアーに行くのが一番いいのだろうが、われわれはレンタカーを借りて自分たちで走り回った。クルーガー国立公園は広大なのでスククザキャンプ近辺だけだが。

 南アフリカは車は左側通行。サファリカーやレンタカーがたくさん走り回っているので、あちこちで車に出会う。大型動物がいたときと、キャンプのゲート入口は渋滞することもある。

 キャンプ場の脇を流れるサビー川沿いの道を進むと、アフリカゾウLoxodonta africanaの群れが道を横切った。川にいくようだ。川沿いに狭い道があって、ゾウなどが見えると、そこにレンタカーやサファリカーがつめかけて、身動きもままならなくなることがある。国立公園内は、キャンプ場内や特別に表示がある展望台などをのぞいて、車からでてはいけないので、人気のある動物がいると、皆、車ごと見やすい位置に集まってくることになる。













 川向こうにカモシカかシカのような動物が4頭いて皆こちらを見ている。われわれが気になるのかと思っていたのだが、ふと道路の反対側に目をやると、巨大なクーズー(Tragelaphus strepsiceseros)のオスがいて対岸の群れを見つめている。どうやら対岸にいるのはメスの群れで、オスが気になるようだ。体にアカハシウシツツキBuphagus erythrorhynchusが1羽ついている。ウシツツキは外部寄生虫を食べてくれてるはずだが、どこか気に障るところに触れたのか、耳を振っていた。

 

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