クルーガー国立公園7 ブッシュべビーの夜   

 キャンプ場のEnvironmental Centerという建物の外廊下の屋根下にも5頭のケンショウコウモリがいるのを夕方見つけたので、日没時にみにいくが、暗くなったところで次々出巣して建物のまわりを何回か回った後に飛んで行ってしまった。

 キャンプ場の売店近くで地面にサルのようなものが2頭いた。サバンナモンキーかなと思ってよく見ると、しっぽがはるかに太い。オオガラゴ(Thick-tailed Galago Otolemur crassicaudatus)だ。ブッシュべビーとも呼ばれる。


 売店のケンショウコウモリのようすを見にいく。売店の前にはパラソルが並んでいる。一番ケンショウコウモリに近い手前のパラソルの上に、猫のような雰囲気の動物が丸くなっている。これまたオオガラゴだ。パラソルのてっぺんは風を通すように隙間が空いているのだが、もぞもぞと潜り込んで寝ようとしている。パラソルの内側に入ると向こうも顔をのぞかせてきた。風通し用の隙間から顔と前足一本をのぞかせた表情は、高いところが得意そうに人間を見下ろしているうちの猫そっくりだ。





 ケンショウコウモリの方は3頭だけ残して飛んで行ってしまったのだが、行き先は見つからない。残った3頭は後ろを向いて寝ていて、時々動くのみである。

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