油断も隙もならない

 空港入り口に金属探知器があり混んでいて、ロビーにはいるのに長蛇の列である。行列を整理していたIDカードをつけた空港の職員(?)が、外人イントネーションの日本語で、我々にフィリピンは初めてかと聞いてきた。ロビーにはいるとこの男性職員はくっついてきて、JALのカウンターはどこだろうときょろきょろしている我々に教えてくれた。チェックインした後、空港税を払うのだが、親切そうにわれわれのパスポートをとりあげて自分がやるといい、夫から50ドルもらって(一人10ドル)自分の財布からフィリピンペソで払った。空港税ゲートを通り抜けると出国手続きだ。そのままなにくわぬかおで、出国カードを書けと指示する。夫がおつりを返せといったら、わかった両替してくるといって、先ほどの空港税のカウンターで10ドル札に換えてきたが、返却したのは20ドルだけだ。ペソで払ったからどうのこうのと、わけのわからないことをいい始めたので、その手から夫が無言でもう10ドル引き抜いた。ドルで払えるはずだ、その場合は一人10ドルだと私が英語で押収したら、OKといってあっさり引き下がった。空港税は米ドルで払うのなら一人10ドル、フィリピンの通貨なら550ペソ、どちらでもいいはずなのにペソで払っていたのは、いいレートで交換できる場所を知っているのだろう。フィリピンが初めてと聞いてきたのは、海外旅行初心者の英語のわからない日本人がいいかもなのだろう。これがフィリピンである。

空港で食べた肉まんとヌードル 出国手続きの長い行列を抜けて空港で残ったペソを使い切ろうと、中華のファーストフード店で肉まんとヌードルを、お隣のカフェでアイスカプチーノを飲む。

 飛行機へのゲートも金属探知器の前に更に行列があり、飛行機に乗る前にロビーで更に荷物を開けてチェックがある。

 乗ってしまえば3時間半で日本である。いろいろあったけど、フィリピンの自然はすばらしいし、ひどい目にあったけどフィリピンの食事はおいしかった。

 The End

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