60$ってFIFTY?
チャンギ空港に着いたのは、シンガポール時間で夜の10時40分、一時間近くの遅れである。タクシーでホテルに向かう。シティホールというシンガポールの中心地にある、われわれには不釣り合いな☆☆☆(三ツ星)のホテルである。荷物をベルマンに預けてチェックイン後、部屋まで届けてもらうのだが、混み合っているのかなかなか来ない。ほんとは自分で部屋まで担いできたかったのに面倒だ。チップもいるし。
うわさには聞いていたが、いきなりベルマンの言葉を聞き取るのに苦労した。シンガポールへ行ったイギリス人から「彼らは中国語のリズムで英語を話す」と聞いていたが。
そんなこんなで夜中を回ってしまった。お腹が空いたけどレストランはみな閉まっているので、目の前のセブンイレブンにいく。臺灣のセブンイレブンも日本と全く違う食べ物が並んでいて楽しかったが、ここも中国系、マレーシア系、西洋系の食べ物がならび、店内はどことなくエスニックな香料の匂いがする。TC
Hot Snackという、バナナの葉にごはんと小魚と干物を包んだ物を買った。$1.50。セイシェルはけっこう物価が高く感じたが、ここは安い。(シンガポール$は65円くらい)Super
bird's nestとかYeo's sugar water &Limeなどという変わった飲み物も試してみたがどれも甘い。そんなところも臺灣にそっくりだ。
1月5日、両替をしてから朝ご飯を食べに行く。ビルの地下などに臺灣でよくみかけた中華の安いお店があった。臺灣ではメニューがべたべた張ってあって指さして注文できたのだが、ここには見あたらないし、英語もよく通じない。ショーケースの中の麺を指さして、汁気のないソースを注文した。あぶらそばみたいだ。2.5$。
シンガポールは小さな島の大部分に高層住宅と都会的な町並みが立ち並んでいるのだが、中心部近くに大きな自然保護区がある。その一部のブキ・ティマ自然保護区へ行く。
バスに乗ると、自動販売機風の機械が入口近くにあって、皆それにコインを入れて金額の表示されているボタンを押しているようだが、目的地までいくらするのかわれわれにはわからない。英語でブキ・ティマ自然保護区へ行きたいと運転手に告げると、自分の脇にある料金箱を指してPay
Payという。どうやらこの運転手はこちらの言葉はわかるけど、自分では片言しかしゃべれないようだ。2人でtwo
and fiftyというので、半端な数字だなと思ってFifty?
と聞き返したのだがうなずいている。入れる前にコインを見せると一瞬「あれっ」というような顔をしたが、入れるようにと身振りで示した。しかし自動販売機風の料金器をみても1$25¢という区間はなく、1$30¢つまり2人では2$60¢だと思われる。バスが止まったときに10¢のコインを見せて料金箱に入れる仕草をすると、うなずいた。どうやら60¢のつもりでfiftyと言ってたようだ。
その後この運転手さんは降りる停留所を教えてくれ、どっちに向かって歩いたらいいかジェスチャーと中国語で教えてくれた。