赤道直下の熱帯林

 シンガポールは狭い国土のほとんどが開発され尽くして、高層ビルばかりが延々と続く。しかし中央部には緊急時の水を確保するために、いくつか巨大な貯水池があり(日常的にはマレーシアから水を買っていたと思ったが)その周辺にこのブキ・ティマ自然保護区を含むいくつかの自然保護区がある。シンガポール動物園やナイトサファリもこの保護区の北の端にある。

 入口のビジターセンターには動植物の展示が少々、小さな売店もある。飲み物を買って11:50トレイルへ入る。セイシェルは意外と涼しかったが熱帯直下のシンガポールの熱帯林は蒸し暑い。

 こげ茶色のリスが木々を駆けめぐる。途中に洞窟があった。夜来ると小コウモリがいそうだが、あいにく夜間は立入禁止である。ラケットオウチュウが2羽あらわれる。セミの声が賑やかだ。鳴き声からすると2種いるようだ。

 1時40分、保護区の中程にあるシンガポール最高峰につく。最高峰とはいっても標高162.5m軍の施設があり、見張り塔には銃を持った監視人が見える。施設は一般人立入禁止なのだが猫が入っていった。

 ビジターセンターに戻って売店のおじさんと話す。この人の英語は語彙が少なくたどたどしいが、シングリッシュ訛がなくて聞き易かった。Fruitbatを探しに来たというと、昔はシンガポールにもけっこういて食べたが、今ではマレーシアまで行かないと食べられないという。おじさんも昔食べたことがあるけれど、臭くて好きじゃないという。(なんで食べる話になるんだ・・・この保護区で見られるかどうか聞いただけなのに)
 
猿に餌をやると罰金という看板があった 売店には自然関係の本がいろいろあったので買い込んだ。

 保護区内には食べるところはないので、朝ご飯以来、4時近くまで何も食べていない。いったん外に出てバス停の近くまで食堂を探しに行った。保護区入口の駐車場にケラと呼ばれるサルが何頭かいた。

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