虹を渡るオオコウモリ ニューサウスウェールズ旅行記 18

ベーリンジェン川にかかる虹とオオコウモリ町の中央を通る道沿いのピザ屋で夕食。手作りのピザで、注文してから焼けるまでかなり時間がかかる。待っている間に雨が降り始め、雷が鳴る。風も出てきた。

午後6時45分に河原に行ってみたが雨がかなり強く、空一面が曇っている。昨夜国立公園に行ったのはやっぱり失敗だったろうか。せっかくベーリンジェンに来て満足に写真が撮れないまま帰るのだろうか。

7時ころから、単独でぽつんぽつんと飛び始めるやつがいるが、相変わらず雨足は強い。向こうの山まで煙って見える。

7時20分雨が上がって虹が出た。2重の虹で内側の虹は特に濃くきれいだ。オオコウモリが次々キャンプから飛び出してくる。虹をバックに飛んでいく一群の流れがある。虹とオオコウモリの組み合わせは初めてだ。

7時40分 Vivienさんの車が止まる。友達のところに行く途中で寄ってみたとのこと。オオコウモリがこんな早い時間に飛び出すのはめったにないという。小降りの雨が降る中、Vivienさんも傘を差しながら虹を通過するオオコウモリの写真をさかんに撮っていた。

昨日は特別暑くてオオコウモリがよく水を飲んだらしい。Vivienさんはカヌーからわれわれがいないかと探したそうだ。明日が最後の夜の予定だが、明日もオオコウモリは水を飲むと思うかと聞いたら、「Possibly.でも、今日雨がたっぷり降ったから十分暑くないと飲まないかも」とのこと。うーん。まあ虹とオオコウモリというのもめったにない構図だから、悪いことばかりではないか。

7時50分、虹が薄れていく。オオコウモリは空一面に飛んでいる。ホゥホゥホゥというガマグチヨタカの声。

Vivienさんとわかれて街中へ。ベーリンジェンの町の上空を飛んでいくやつもたくさんいる。オオコウモリの町である。夜9時、満月をちょっと過ぎた月が登る。月にオオコウモリの構図を狙う。

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