ロティ大好き

画像は左上がサーディン、左下が卵、右の二つはプレーンロティ。全部違うお店のロティです。

ロティ4種類食べ物の露店もいくつか立っているので、一軒のお店に入ってサーディンのロティを食べる。ロティというのは小麦粉をこねて油を塗って焼いたもので、作るときのパフォーマンスがなんともいえず楽しい。

こねた生地を調理台にたたきつけるようにして広げ、やがて薄く伸びてきたら、最後は紙で空をひらひらと扇ぐような感じで泳がせて、空気を含ませながら更に薄くのばしていく。見事な手つきである。そして充分伸びたタネを台の上で折りたたんで表面に油を塗り、鉄板でじゅうじゅうと焼くのだ。

外側はパリパリとして、中はしっとり、間には空気を含んだなんともいえない芸術品である。このロティには豆のカレースープが付いてくる。

プレーンなロティの他に、バナナやサーディンや卵を入れたバリエーションもある。これで1−2リンギット(30−60円)。オススメの食べ物である。

もとは、インド料理なのだろうと思うが、どの地方のものなのだろうか。日本でインド料理を食べると、ナンやチャパティはあるが、ロティにはお目にかかったことはない。インド系移民が人口の半分を占めるフィジーでも、インド料理店には必ずロティがあったが、こちらのロティは、もっとどっしりした重い感じだった。

マレーシアからロティの調理人を1人2人呼んできて、あれを原宿あたりでやったら、絶対受けると思うんだけど、やってみる人はいませんかね。屋台でできるので、観光地とか繁華街で、ワゴン車で商売しているクレープ屋さんをみかけるけど、あのくらいのスペースで充分できるから元手はそんなにかからないのだけど。

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