空港での第一印象

 ハワイからアメリカンサモアへ行く飛行機は週二便、水曜日と金曜日のみである。飛行機は現地時間で夜の9:25につく。入国の時ザックの中まで開けさせられ、その中のバックまで開けて調べられた。カメラの三脚を成田空港でなぜか細長い段ボールに入れてくれたのだが(持ちにくくて迷惑だった)それも覗いて「これは何だ」と言われた。

 外へ出ると大勢の人がいる。ロビーにもたくさんの人がいる。出迎えや見送りにしてはあまりにも多い。空港に遊びに来ているのだろうか。

 何日が滞在してわかったのだが、アメリカンサモアの人(他の南太平洋の島々でも見られるみたいだが)は、ピックアップトラックに乗り込んで当てもなくぶらぶらドライブしたり、夜は道にすわりこんで話をしたり、どこの集落にもたくさんあるファレという屋根と柱だけのコンクリートの床の集会場に集まって延々とお喋りしたり、昼間から用事もなさそうなのに空港にたむろしたり(空港にもファレがある)、夕暮れ時は見晴らしの良いところにすわりこんで通りかかるピックアップトラックの人たちに声をかけたり、というのが娯楽のようだ。テレビは一応あるし、一軒の雑貨屋の前にゲーム機が何台かあったが、それよりもただ集まってお喋りしていることが多いようだ。

 ということで空港には、サモア語が飛び交っていた。小さな子供まで見事にサモア語と英語のバイリンガルだったが、日常的にはほとんどサモア語を話している。

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