翌5月31日早朝、目が覚めるとワオォォォンという咆哮が聞こえる。マントホエザルだ。(MP3ファイルがリンクされてます。鳥の声の途中で入る悠久の彼方から聞こえるような咆哮がマントホエザル)
朝6時から目の前の水路をクルーズ。
アメリカヘビウAnhinga anhingaが翼を干している。
バシリスクが時々水に張り出した枝に見える。この仲間でJesus Christ Lizardと罰が当たりそうな名前がついているのもいるが、水の上を走るからだという。しかしキリストは水の上を歩いたんだと思うけど、走るキリストというとちょっとイメージが・・・いずれにせよ水の上を走ってくれなかった。木の上にはイグアナも休んでいる。
アメリカオオアジサシThalasseus maximusが時々水面を飛ぶ。いかにも熱帯の鳥らしいオオハシは、このあたりでは3種類見かける。サンショクキムネオオハシRamphastos sulfuratus、くちばしだけでなく体も巨大なクリハシオオハシ(ニショクキムネオオハシ)Ramphastos swainsoniiも木にとまっている。
ダイサギ、大形のカワセミ、オオミドリカワセミChloroceryle amazonaの♀ これの縮小コピーのようなミドリカワセミというのもいる。
トルトゥゲーロの3種のサル、マスクホエザル、アカクロザル、ノドジロオマキザルはみな昼行性でツアーやクルーズで普通に見られる。巻いた尾を5本目の脚のように器用に使い、時にはしっぽでコウモリのように木からぶらさがる。
途中で大雨が降ってきたが、カッパをかぶってクルーズは続行される。
川沿いの小屋にボートを入れると天井にハナナガサシオコウモリが何頭かへばりついていた。このコウモリは木の幹によく張りついて休んでいて、そのために木の幹に隠蔽擬態されるような模様が背中にあるのだが、あいにく天井がパックでは擬態にならない。
2時間ほどでクルーズは終了。ロッジに戻って朝食をとる。
この日は10時ころからもう一つ3時間ほどのツアーがあった。ボートで対岸に渡って国立公園事務所周辺からカリブ海海岸まで歩く。途中でTent-making
batsを見たりモモタマナの実をクモザルが食べているのを観察する。このとき案内してくれたオーウェンさんには、いずれプライベートガイドをしてもらうことをお願いする。
夕方パキーラホテルの敷地内を散歩すると40kHzのFM音を出すコウモリが飛び回っていた。
今日まで行動を共にしたオリバーさんの率いるグループは明日の朝帰るので、今日来たジョニーさんのグループと明日から行動を共にすることになる。