クルーガー国立公園9 ダーバンのInternational Bat Research Conference    

 後半はインド洋沿岸の町ダーバンに移動して、第17回国際コウモリ研究大会。日本からもわれわれ以外に4人の研究者が参加している。

 ダーバンは南アフリカ第三の都市。中心街から外れた郊外のきれいな町で、中心部ほどではないとはいえ、南アフリカの都市は危険なので夜コウモリを探して歩き回るのは控えた。会場前の通りにはけっこう実のなるイチジク科の木があり、オオコウモリのペリットと思われるものも見かけたし、会議でであった地元クワズールナタール州のコウモリグループの人からも、そこらの木にやってくるはずといわれたが。

 町中で見かけるのはイエスズメやインドハッカ。

 大会の公式ホテルの予約やホテル空港間の送迎、オプショナルツアーなどは、地元の旅行会社が担当している。ホテル空港の送迎を行きだけ頼んだのだが、飛行機の便をメールを伝えると、まず大会ホームページに載っているmailtoのメールアドレスが間違っていて、戻ってきてしまった。メールの宛先を見ると、ホームページに表示されていないよけいな文字が入っている。宛先を書き直して送ったのだが、まったく音沙汰がない。空港に行って誰もいないとお手上げなので、一週間ほど待ってもう一度催促のメールを送ると、この人が担当だからこの人にメールを送れという指示が来た。じゃあホームページに書いてあったこの連絡先は何なのだ!飛行機が決まったら直ぐここに連絡せよと書いてあったのに。
 ということで新たに教わったメールアドレスにもう一度同じメールを送る。4日後にやっと返事があり、後ほど確認書を送るという。更に待つこと2日、やっとAirport Transfer Detailという確認書が送られてきた。南アフリカは遠い!

 飛行機の便を伝えたときにヨハネスブルグからの便であることも書いたし、確認書にもそう書いてあったのだが、国内線のゲートからでると、誰も待っていなかった。出迎えの人が去ったあとも誰もいない。どうしていいかわからずに20分ほど呆然とたたずむ。と一人の男性が来てわれわれの名前を確認して、こちらに来るようにと言う。行った先は国際線のゲートで、既に送迎車を待つ参加者がたくさんいた。なんで国内線ゲートに来るか、メールで国際線ゲートの方に来いと指示してくれないのかと思ったが、既に待っていたF氏によると、旅行会社のメモには便名しかかいてなかったという。もっと参加者の中には便名を知らせていない人や、送迎を予約してないのにその場で頼みたいとか言う人もいるようだから、どっちもどっち、アフリカは別世界のようだ。

 会議は参加者300人くらいいたのだろうか、最近小型GPSが開発されたので、GPSを使って行動や移動を調べる研究が花盛りのようだ。

クルーガー国立公園8に戻る / クルーガー国立公園10に進む

クルーガー国立公園目次に戻る

世界オオコウモリ紀行表紙に戻る