6 1US$=

 大晦日は曇少々晴れ間あり。裏庭にはあいかわらず洗濯物が地面に広げてあり、カバイロハッカが踏んづけていった。

 島の北部は別荘地になっていて、Security Guardされた家が海沿いに建ち並んでいる。ミサがおわったところなのか、教会の周辺ではドレスアップした人たちが歩いている。あちこちにある小さな売店は日曜日でもみんな開いている。この島の人たちは、買い食いが好きなようで、元旦も地元の人向けのこういったお店はいつもどおり開いていて、たくさんの人がおやつやコーラを買いに出入りしていた。

干潟のシギ English River海岸の小さな干潟に、オオソリハシシギ、アオアシシギ、チュウシャクシギ、ダイゼン、オオメダイチドリ、ソリハシシギ、そしてカニチドリという白黒で大型の、太い嘴が目立つチドリがいた。名前の通り穴に入っているカニを太い嘴で掘り出して食べている。カニチドリの落としたハサミを、キョウジョシギが拾って食べている。岸辺ではカバイロハッカが犬を威嚇している!

 この国では外貨を露骨に欲しがっていて、セイシェル空港の使用料はUS$で払う必要があるし、出国手続きをしたあとの空港売店ではルピーを受け取らない。出国手続きをすると確かに手続き上は国の外なのだろうけど、地理的にはセイシェルにいるわけで、こういうときは通常自国のお金は受け取ると思うが・・・

 お昼に中華料理のレストランでお持ち帰り弁当を買うと、日本語を話す店員がいて、1US$を10ルピーで買うと持ちかけてきた。観光客と見ると、さまざまなところで、US$を○○ルピーで買うよと声を掛けてくる。公式レートでは1ルピー=20−25円なのだが、このUS$は110円くらいで買っているので、かなり安くなる。ということで利用させてもらったけど、当然ながら何があっても保証はないので、お薦めはしません。

 お昼を食べようとすると再び大雨、しばらく車の中で傘をさしてすごす。やっと雨が上がって、午後は植物園と先ほどのEnglish riverの干潟で過ごす。雨上
がりの植物園は山の斜面にシラオネッタイチョウがよく飛ぶが、今日はオオコウモリが少ない。
 
 夜は宿の目の前にあるレストランをのぞいてみた。すべてのテーブルがきれいにセットされ、着飾った家族連れが来ている。出てきたボーイは、今夜は予約でいっぱいだという。ニューイヤーイブのディナーは、フィールド姿のわれわれには、どう考えても場違いであった。このレストランはお持ち帰りのピザのお店と奥でつながっているが、こちらでピザとハンバーガーとサラダとヨーグルトを買って夕食にする。79ルピー。

 宿のお隣の家はパーティでもやっているのか、大音響で夜中まで音楽を流していた。ビクトリアの中心部では、交通規制をしてカウントダウンの準備をしていたが、結局行かなかった。2000年最後の夜は夢の中。大雨の音が聞こえる。

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