15 セイシェル時間


 14時45分に迎えに来て欲しいと言ったはずのタクシーはなかなかあらわれない。交通の便が悪いので、皆タクシーに拾ってもらったり迎えの車に来てもらったりして次々消えていく。飛行機の時間まであまり余裕がないのであわてる。しかし路線バスも流しのタクシーもないところだからどうしようもない。15時頃やっとあらわれたが、なぜか先客が乗っている。どうやら同じ方向に行く客をもう一人連れていくらしい。内心焦っているのに、途中で車を止めて道路際の滝を見物していく。セイシェルでは時間はゆったり流れるらしい。

 15時15分に空港に着く。タクシー代150ルピーは、相場より少々安い。相乗りのせいだろうか。

 飛行機は少々遅れて15時40分頃離陸、満席である。本当はもう一つ遅い便があるのだが、乗り遅れたり欠航になると島に取り残されるからと、早めの便をとってくれた旅行会社がうらめしい。

 テイクアウトの夜ごはんを持って山の中の修道院跡地に行く。展望台から見ているとオオコウモリが一頭飛んでいった。
 18時45分、目の前の芝生にテンレックが姿をあらわした。何頭か入れ替わり立ち替わりやってきては展望台のすぐ下をのそのそ歩き回っては、もぐもぐやっている。ゴミでも落ちているのだろうか。カメラのシャッター音が嫌いなようで、飛び上がって逃げていった。

 帰りにスタンドに寄ってガソリンを30ルピー入れる。レンタカーは満タンにして返す必要はなく、動かせる最低限だけ入っていればいいということなのだが、
メーターの半分くらいまで入ってしまった。

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