カモノハシの村

カモノハシ観察所 宿は予約していない行き当たりばったりの旅である。夕方5時頃Yungabburaという集落に来た。Vacancyの表示があるモーテルに飛び込みでチェックインする。ちなみにここは我々が入るとNo vacancyに表示が変わったし、向かにあるもう一つのモーテルも1時間くらいするとNo vacancyになった。行き当たりばったりの時は、あまり遅くならないうちに宿に入った方がいいようだ。ちなみにここのオーナーの英語もえらく聞き難かった。かなりのスピードでしゃべられても理解できるつもりでいたのだが、オーストラリアでは、Listening comprehensionに自信をなくした。

 宿から歩いて数分の集落のはずれに小さな淀みがある。ここにPlatypus Viewing Platform、つまりカモノハシ観察所があるという。日暮れ時に行けば見られるよと宿で教わって、いってみた。ちょうど野鳥の観察場のように川に向かって木の壁が建っていて、観察用の窓がいくつか開いている。4−5人の人たちと一緒に待つこと30分、かなり暗くなってきた18時40分から50分にかけて、頭から尾まで30cmほどの小型のカモノハシが何回か姿を見せてくれた。動物ツアーの時は広い川の真ん中に時々背中が見えるだけだったが、今回は目の前10mくらいのところに何回か浮かび上がってしばらく止まってくれた。背中を丸めてもぐっていく時には、泡がたくさん浮かび上がるのもわかった。
カモノハシが現れる水路
 集落の中程にある、ちょっと雰囲気のあるレストランへ行く。珍しく紅茶がポットでサービスされる。ちゃんと葉っぱが入っていた。(オーストラリアはもっとイギリス式本格派かと思っていたのだが意外とティーバッグが多い)カンガルーのパイとシーフード料理で総計53$は我々としてはちょっと贅沢。ただしカンガルーの肉はどうも癖があって、好きになれない。オーストラリアではレストランでお酒をだすには免許が必要だということで、近くのバーなどから持ち込み自由というB.Y.O.という文字をよく見かけるが、ここも、アルコールが欲しければあちらで買ってくるようにと、ウェイトレスは通りを隔てたバーを指さす。

 集落の中を歩いて帰るとオオコウモリの声がした。姿は見えない。この辺の家は夜窓を開け放っているが網戸がない。周囲は放牧地帯なのにハエや蚊やその他の虫が少ないのは乾燥しているからだろうか。

 周囲を車でドライブする。レッドミルハウスの納屋にいたのと同じニシキヘビに、2匹出会った。
 

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