Bat Hospital 2 入院患者に会う
広い庭を案内してもらう。前庭には花壇と畑が少々。裏庭は広く、池もある。ここに羊、ニワトリ、アヒルを飼っている。二匹の犬(こいつらは牧羊犬のようだが)が放し飼いで走り回っている。一匹は遊び好きで、木の枝を投げてやると、もう一度遊ぼうよと、ジェニーさんと話している最中の私のところに何度も何度も持ってくる。重症患者のための檻は室内にあるのだが、こちらは現在シーズンオフなのでからっぽである。リハビリを兼ねた大きな檻が庭にある。現在の入院患者はメガネオオコウモリが13頭、Little
red flying foxが3頭。
口蓋裂のメガネオオコウモリの子どものが増えていて、うまく乳を吸えないものは、母親が放棄するのでコロニーの下に落ちているという。もともとここでは母親がTick
palalysisで孤児となったものを保護していたのだが、1999年にはTOLGAで保護された子どもは85頭で、そのうちに35頭が口蓋裂であったという。食べ物が原因ではないかという説が新聞記事に載っていた。
奇形で吻が短いのと(吻の短いオオコウモリって何となくヘン)上顎に穴のある個体を説明してもらう。
また鉄条網で翼に穴が開いた個体もいた。小さな穴ならふさがってしまうが、裂けてしまうと元に戻らないそうだ。
餌の時間になった。ミルクとバナナと蜂蜜をミキサーにかけたマックシェーキみたいなものがぶら下げられおいしそうに飲んでいる。丸ごとのりんごも天井からのフックにいくつもつるされる。水と塩水は常時置いてあるが、オオコウモリは塩水を好んで飲むという。