チスイコウモリを見る

 翌6月2日の朝のクルーズは人数が少なかったので、結局担当のアレックスさんではなく、エバーグリーンロッジと合流して一台のボートでオーエンさんのガイドで行くことになる。

 レンカクの仲間が水面を歩く。♂4♀1くらいの逆ハーレムを持ち、♂が抱卵や子育てをすべて担当するそうだ。かごを編むのに使うラフィアやしもたくさん生えている。

カイマン むこうから泳いできたカイマンとすれ違う。淵にはさらに2匹のカイマンが静かに休んでいた。


 クモザルが見ている前で枝を伝って見事はジャンプを見せてくれた。何頭かいたのでデジカメの動画で撮っていたお客さんはジャンプがうまくとれたと喜んでいた。再び大雨になったので、8時前にもどる。あとでオーウェンさんにもう一度案内してもらうことになっていたので、国立公園の入場券を返してくれた。

 敷地内のヘリコニアにハチドリがホバリングしているのを見る。庭に30頭前後のホエザルの群れがきた。ホテルの敷地を行動圏にしているこの群れは、人を恐れないけど、人慣れもしないそうだ。おんぶされた赤ちゃんも木の実や花を食べていた。木の上で丸まったナマケモノがびしょぬれになっていた。

 今日はお昼も特別食を用意してくれていた。チキンロールをわれわれ二人だけ別のテーブルで食べる。

 幸いにして午後から明るくなってきて晴れ間も少々見える。午後3時にオーウェンさんのツアーに参加する。男性がフランス人と女性がスペイン人というカップルと一緒だ。昨日と同じ河口のジャングルを歩く。シロヘラコウモリやテントメーキングバットのねぐらの跡を教わる。昨日覗いて何もいなかった今日は2種類のコウモリがいた。奥にはナミチスイコウモリが1頭(冒頭の画像右)、屈んで出ようとしたら入り口にタンビヘラコウモリ(冒頭の画像左)。オーウェンさんは識別できなかったので、後ほどティリンビーナに泊まったときにコウモリの専門家に写真鑑定をしてもらった。

 今日もウオクイコウモリを待ちたかったのだが、水辺のテラスが日没を見ながらお酒を楽しむグループで占拠されている。

 本日の夕食の特別食はグリルしたポーク。味付けが甘い。

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