朝、ウマヅラコウモリ撮影でゆっくりしてしまったので、この旅のハイライト、ハゲチメドリが巣に戻ってくる時間に間に合うように先を急ぐ。
大西洋が見えるところでちょっと海を見に降りたが。あとガソリンスタンドでトイレwash roomを借りること二回。最後のトイレは、流しのようなものがあって戸惑ったが、あれは男性の小用ではないだろうか。流すものが何もないので、大をしてしまうと(しなかったけど)後始末に困ると思う。
15:20最後の宿、ボンクロのピカサーテスゲストハウスに無事到着。ウェルカムドリンクはタロとミルクとショウガが入った黄色い飲み物だ。途中の集落の様子からもっとワイルドな宿を予想したけど、リゾート風だった。エアコンはないが、天井のファンを回すと風がよく通る。
15:40にさっそくハゲチメドリを見に出発。カカオ林を歩く。
ハゲチメドリは巨石がオーバーハングしていて半洞窟になっているところで、天井に泥で巣を作って子育てをするのだが、山をぐんぐん登っていき、その営巣地には16:19到着。観察用にベンチがあるので座って待つと、すぐにハゲチメドリがやってきた。コサギを一回り小さくしたくらいの大きさで、コサギほどではないが首は長く、尾も長い。頭部は羽毛がなくて皮膚が露出していて、顔は黄色だが目のすぐ後ろに大きな円形の黒い斑があり、背中と長い尾と大きな口ばしは灰色がかった黒色、腹は白と、体が塗り絵のようにくっきりと色分けされていて、大きな黒い目がぼーっとした表情に見え、アニメにでも出てきそうな不思議な雰囲気を醸し出している。4羽かそれ以上いる。最初のうちはわれわれが座っている側とは巣を隔てて反対側の木に時々姿を現す程度だったが、巣のある洞窟の岩の上を歩く個体が出てきて、そのうち岩をまわってわれわれの目の前3mくらいのところををゆっくりホッピングして通っていった。
空が暗くなってきた。ガイド曰く、雨が降るのでハゲメチドリは早く帰ってきたので、明るいうちに見られてわれわれは幸運だったという。
空が暗くなってもまだかなりのあいだ写真を撮るためにねばっていたので、帰りは途中から大雨と強風になった。プランテーンの葉を傘の代わりに一人一枚とってきてくれてコロボックル状態で、ずぶ濡れになりながら宿に戻る。途中の道も川のようになっている。
18:30夕食。夕志はエビとオニオンライス、啓子はベジタブルクスクス。雨はやまず、夜の観察は中止となった。
翌日は首都アクラに戻って帰国するのだが、まずは5時半に起きてコウモリがいるという洞窟に向かう。カグラコウモリの仲間がいた。昨日の雨のせいか帰り道はかなり滑る。戻って朝食を食べてからアクラに向かう。途中の町からジョージさんは、バスに乗ってお医者さんにいくというのでお別れである。体調が悪い中、ご苦労様でした。早めのお昼はフライドライスとチキンソーセージ。アンドリューさんの注文したヤギのスープのヤギ肉には皮がついていた。ヤギを皮付きで調理したものは初めて見た。
アクラに近づくと例によって渋滞が続くが、無事13時45分空港到着。
アクラのコトカ国際空港からドバイまでの飛行機で、お隣に座った男性が、座席から体がはみ出すオーバーサイズで、9時間弱のフライトはリラックスとは言いがたかった
今回のツアーを頼んだアシャンテアフリカンツアーズAshanti African Toursは、イギリス出身の男性とガーナ人の女性のカップルが起こした会社で、原則としてガイドやドライバーは地元の人を雇い、ツアーによって地元のコミュニティが経済的に発展し、動物の生息環境も守られるよう持続的な利用をしている。ハゲチメドリはその象徴的な存在で、バードウォッチングツアーの目玉だが、その営巣地は集落の人たちに守られている。またこのボンクロの宿はアシャンテアフリカンツアーズが建て、地域に寄付し運営を任せていて、それ以外にもアシャンテアフリカンツアーズが建設した学校もある。
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