イアオ渓谷には、ニードルポイントという浸食されて針のようになったとんがり山があり、なかなか面白い景観だった。渓谷は公園状になっていて、そうでなくても人があふれているのだが、時々観光バスのツアーが来て日本人の一団がどっと降りて来ては記念撮影をして帰っていく。ガイドが「針山」だと説明しているのが聞こえた。付近で見られる鳥はカーディナル、イエスズメ、カノコバトなど移入種天国。シラオネッタイチョウが時々飛んでいる。
七月下旬のハワイは太陽がちょうど真上に来ているのか、お昼頃には影がほとんどなくなることを発見した。足の回りに小さくぐるっと自分の影ができる。
ホテルは瓢箪形のマウイ島の真ん中近くにあり、空港から近い。近くにKanaha
pondという探鳥地があるので、行ってみた。静かな湖に突き出した観察舎からはクロエリセイタカシギ、オオバン、ゴイサギなどが見えるが風が強くて見にくい。池の周囲は保護区になっているのか、金網で囲まれていて、どこにでもいるカバイロハッカやカノコバトのような移入種も、たくさん見られる。ハワイは、アメリカンな食事か日本食および日本食もどきばかりでつまらない。スーパーでビニール袋入りのポイ（タロイモを摺ったポリネシア人の食べ物）を見つけたが、これだけ食べても美味しくないと聞いていたので、結局買わなかった。
